日本とタイで、今回の死刑執行に関し、ほぼ肯定的な意見であふれている。
死刑確定から22年の月日が流れ、一体オウム事件とは何だったのか、その総括ができないまま死刑執行されたことは個人的には残念である。
今回の死刑執行で諸手を挙げて喜んでいる人を見て複雑な気持ちもする。
自分の若い頃、世の中にオウムが関連したサークルがあふれていた。
東京にはオウムの弁当屋、オウムのパソコンショップまであった。
それらに疑義を示して、反発をした人は、あの時代どれだけいたか。
反発しないまでも、面白がったり、ネタにする人であふれていた。
もしかしたら、そういった無関心に近い楽観こそが、この集団をあそこまで増長させた原因ではないか。
オウムの幹部やその子弟は、ほぼエリートで埋め尽くされている。
医学部、法学部、または警察の幹部学校、ありとあらゆる方向から日本のエリートが集まって麻原軍団とも言えるテロ集団を作り上げている。
日本のトップともいえるそれらの若い人が、どうしてこうも麻原個人に帰依し自我を捨てることができるのか、自我を捨てるだけでは無くて、どうして殺人という人として最大の罪を犯せるのか、それらを解明し、かつ考えることがなくては、必ず第二の麻原が現れて、自分たちの家族や子供を利用していくだろう。
「自分は大丈夫!」
とか
「自分の子供だけは大丈夫!!」
とか断言できる人ほど、自分は危ないと考える。
自分としては、麻原を生かし、その代わりに、どのような道程で人を洗脳し、殺人を指示したのか、それを聞き出し世界中の科学者に論文化させたほうが、はるかに世の中の役に立ったんじゃないかと思う。
おそらく世の中の人のほとんどは気づいていないと思うけれど、世界中の至る所に麻原クラスの人間はいるんです。
(たとえば自分がタイに麻原クラスの人間が何人もいるといったら、何人が信じてくれるだろうか。)
そんな人に出会ったとき、あなたは本当に大丈夫ですか?あなたの子供や、その家族はどうですか?
わけのわからない宗教に振り回されないためにも、今日の死刑をみながよく考えなければ、真にこの事件が終わったことにはならないと思います。
■公安当局、松本死刑囚の「神格化」懸念 後継団体を注視
(朝日新聞デジタル - 07月06日 11:26)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5187916
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