無責任に聞こえたら本当に申し訳ないんだけれど、天災である程度生活や食事に不自由することは、悪いことばかりではないと思っている。
自分は子供の頃、家族との折り合いが悪く、追い出されるように家を出た。
当時、山の中で自炊を繰り返した経験があるが、この頃の経験は自分を変えた。
木を切るということは、単に切るということじゃない。
木の節目を読んで、適当な力で、振り下ろすと、木はスパッと切れる。
しかしこれをしくじると、大事なナイフの刃こぼれを起こしたり、下手したら自分の手さえ切ってしまう。
たきぎを燃やすということは、単に燃やすということじゃない。
下手な人がたきぎに火をつけようと思っても、新聞紙とか雑誌なんかあっという間になくなって、でかい薪になかなか火が付かない。
でもうまい人がやると、松ぼっくりだとかそのへんのちょっとした材料で、あっというまに火をつける。
寝るという行為は、単にそこに横になることじゃない。
柔らかい土手があるからと、そのへんで寝てしまうと、長時間の間にはやはり湿気だとか小さい石が身体にあたって疲れてしまう。
地面にやわらかい枝などをしきつめて、その上にブルーシートなんかを敷かないと、長時間眠ると言うことはできない。
何よりも寄生虫やダニが身体についてしまって、これが伝染病を媒介するから恐ろしい。
生きる力というものは、色々な不自由を克服して、自分自身が創意工夫できる力をいうのだとぼくは思う。
そういう場所を一度でも経験した人間は誰よりも強いのだ。
■住宅被害8千棟超、支援策を新設へ 大阪北部地震
(朝日新聞デジタル - 06月26日 06:43)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5172227
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