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2018年06月02日23:59

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日本刀、見学

本日は友人とお出かけ。
友人の希望により、奈良県立美術館にレッツGO。

目的のブツは… 「日本刀」です。
なかなかお目にかかれない、日本刀の姿を観察します。

時代劇などでお馴染みの、あの形状をした武器ですが…
国の名前がついた刀剣は、日本刀くらい。
また刀剣が国宝に指定されるほどの美術品という概念も、日本くらい。

まずは入り口で撮影。 なお、館内は撮影禁止。(当然か)


当時の刀は、今ほど材料や精錬、加工、熱処理、表面処理などの技術が無いのだが…
微妙にツヤの消えた、飾りっ気のない「実戦で使う武器」として特化しています。

元々の刀剣は「反り」が無かったのですが… 刃部分と背の部分で素材が違うと
熱収縮の都合で反りが発生し、そのままの形状で使うと実践で有効という事で進化。

伸ばして、折り畳んで、叩いて、伸ばして、折り畳むのを繰り返して
何重もの層を作って剛性&強度アップという独自製法も確立。

側面と刃の部分の素材が違う部分の境界線を研いだら
日本刀独特の「刃紋」が出てきます。

長年にわたる進化の末、日本刀が芸術品としての価値を見いだせるレベルに昇華。
この鉄の加工方法、現代レベルでも似たような事が多数あったりします。


現代の刀工が作った、「今時の日本刀」も多数展示されています。
ただし、今時だけに「武器」の要素より「芸術品」の要素に特化しています。

素材は当時よりはるかに良く、安定しています。(クロモリ鋼…)
当時は無かった表面処理も、防錆や光沢維持に貢献。(エッジがダルダル)
道具も格段に進化したので、刀工の苦労も大幅減少。(カップブラシやサンダーの跡が)
飾り物だけに、側面にスジ掘りや彫刻などの装飾も多数。(実戦だと強度が落ちる)

正直、コレで何かの賞というのがイマイチ納得できん…
実戦のみを追求した機能美あふれる当時品のほうが、ずっと魅力的でした。


ポスター写真のヘンな刀剣は「七支刀」と呼ばれる歴史的なアイテム。
当時の中国から渡ってきた、儀式用の刀剣。
表面に文字が書かれていて、日本に現存する最古の文字資料らしい…

七支刀レプリカも展示。 鋳造と鍛造の2パターンがありますが
一目でどっちかわかってしまう私は… 別に刀剣マニアじゃありません。
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