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2018年05月31日04:39

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対馬のカワウソは少なくとも3個体いる!;ニホンカワウソ復活への期待

 昨年2月、国内で37年ぶりに存在が確認された対馬のカワウソは、その後の調査で韓半島と同一種のユーラシアカワウソであったことが分かったが、調査を継続していた環境省は28日、糞のDNAを分析した結果、少なくとも3個体が生息している可能性の高いことが分かったと発表した。

◎血縁関係のないオスとメスが存在
 発表によると、昨年7月から今年1月に糞10点を採取し、DNAを分析した。
 その結果、3個体はオス2個体、メス1個体で、うちオスの1個体とメスは遺伝子構成が似ており、親子かきょうだいか、血縁関係のあることが推定されるという。
 親子の場合、妊娠したメスが対馬に漂着し、ここで出産した可能性が高い。
 さてそうなると、もう1個体のオスはメスと血縁関係がない、と予測される。
 ここに対馬で、ユーラシアカワウソの繁殖が期待されることになる。

◎韓半島のユーラシアカワウソと過去に遺伝子交換か
 ちなみにユーラシアカワウソとニホンカワウソは、別亜種であると考えられ、人間で言えばコーカソイド(白人)とモンゴロイドとの関係に近い。それなら、対馬で定着したこのカワウソは、ニホンカワウソではないのか。
 今回の例のように、過去にも何回も、何十個体も、韓半島からユーラシアカワウソがやって来たのは間違いない。まして氷期の最中や前後は、朝鮮海峡は水路と呼ぶほど狭まっていた。大陸と日本との間に、ユーラシアカワウソとニホンカワウソとの間の遺伝的交流があったのは確実だ。
 さらにユーラシアカワウソは、何度も陸続きになった樺太を通じて北海道・本州とも確実に遺伝子交換をしていたろう。

◎種分化は起きていない
 種分化とは、地理的障壁などで集団ごとに遺伝的に隔離され、もはや自然状態では交配可能でなくなった状態を言う。しかし前述のように、大陸と日本列島との間に遺伝的隔離がなければ、種分化は起きない。
 今回の発見は、両者が別種ではなく、別亜種程度の違いでしかないことを強く示唆している。
 したがって対馬のカワウソが定着し、子孫を残していけば、ニホンカワウソの復活そのものに他ならない、と考える。

◎将来は本州に放して欲しい
 今後は、3個体が交配を通じて1つの大きな個体群に発展することを願う。
 そして将来、増えた個体群から番いを捕獲し、本州や北海道にも放してほしい。
 かつてのような農薬の無秩序な使用がなくなり、自然環境が保全されるようになっている今日、それは決して絵空事ではない。

▼これまでのカワウソ関係の日記
・17年10月12日付日記:「緊急日記 対馬のカワウソはユーラシアカワウソ;ニホンカワウソの可能性は乏しい」
・17年8月18日付日記:「対馬で日本で絶滅したカワウソの確認! 複数個体が定着か、夢膨らむニホンカワウソの復活?」
・13年2月21日付日記:「日本の清流にニホンカワウソを蘇らせたい;オオカミに続いて;ジャンル=動物生態学」

昨年の今日の日記:「三流役者の逆恨みの怪文書に飛びついた民進党と朝日新聞のピエロ;加計学園の獣医学部新設には何の問題もない」

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