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2018年05月13日03:32

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米朝首脳会談まで1カ月、慌ただしい北朝鮮ならず者集団と金正恩の動きは本気の兆候なのか

 トランプ大統領は10日、米朝首脳会談は6月12日、シンガポールで開かれると発表した。このところ、アメリカのトランプ大統領と北朝鮮ならず者集団の金正恩、さらにそれぞれの周辺の動きは目まぐるしいほどである。

◎3人の人質解放で金正恩は本気?
 昨年までの北朝鮮ならず者集団と金正恩の姿勢は強硬一点張りで、春までに、つまり今頃までには北朝鮮の核関連施設などへの限定爆撃は必至と思われていたが、今はその危機はほぼ無くなったかのように見える。
 しかし、米朝首脳会談の成否とその後がどうなるかは、ただ金正恩次第であることは変わりない。
 このところの動きをみると、金正恩はかなり本気なのではないかとも思える。
 それは、平壌に乗り込んだポンペイオ国務長官が、10日未明、人質となっていた韓国系アメリカ人3人を、アメリカに連れ帰った点だ。9日に2度目の訪朝した同国務長官は、金正恩と会談し、首脳会談の中身についてかなり突っ込んだ打ち合わせをしたと見られる。

◎2度目の訪中、習近平と会談は米朝首脳会談への準備
 3人は、ポンペイオ国務長官再訪朝のお土産だったが、北朝鮮ならず者集団にとっては3人は自国の攻撃を避ける大切な「人間の盾」だった。それをあっさりと手放したことは、もう自国への攻撃はない、と金正恩と周辺は判断した可能性がある。
 またその直前の7〜8日、金正恩は突然、スターリニスト中国の大連を訪問し、習近平と2度目の会談を行った。
 金正恩の訪中は3月下旬に行われたばかりだったが、1カ月あまりで再度、訪中したのは、習近平とどうしても会っておきたかったことがあったからだろう。
 大連は、北京と平壌の中間で、友好訪問の答礼なら、今回は習近平が平壌を訪れなければならなかったが、それを待っていられないほどの重要課題があったのに違いない。北京を訪れなかったのは、2度までも出かけるのかという金正恩側の面子に、中国側が配慮したのだろう。

◎金王朝存続の保証取り付けか
 おそらく2度目の習近平との会談の金正恩の目的は、トランプ大統領との会談を前に、トランプ氏をよく知る習近平にトランプとはどんな人物か、どのように対応したら良いかを尋ね、同時に非核化した場合のスターリニスト中国の強い後ろ盾と後見人としての金王朝体制の保証を求めたのに違いない。
 金正恩の心底からの不安は、核開発は重荷だけれども、それを放棄した場合、自分はイラクのフセインのように打倒され、命を奪われるのではないか、というものだ。
 いくらトランプ大統領が「それは、ない。安心しろ」と言ったところで、2021年にの大統領に共和党候補として出馬し、再選され、その保証が継続される確率は高くないということを知っているだろう。

◎終身「大統領」の習近平を後見人に
 おそらく次の大統領、たぶん民主党大統領が、人権意識が強い人物だった場合、買収された側近によって自分が打倒されるかもしれないという不安は、拭いきれないだろう。その場合、終身「大統領」の地位を固めた習近平が、後見人としてしっかりと守ってくれる保証は不可欠だ。
 アメリカと世界が、東北アジアの小国にこれほど注目し、その指導者の動きに一喜一憂しているのは、その小国が核兵器を持ち、その指導者が何をするか分からない、得体の知れない独裁者で、それが世界平和への深刻な脅威となっているからだ。
 もし北朝鮮が核を放棄し、金正恩が並みの独裁者になれば、アフリカの1小国のように誰も注目しなくなる。その時でも、中国が後見人として居てくれなければ、とても核放棄などできない、と思っているのだろう。

◎しかしやはり信用できない
 しかしそこは、スターリン主義者である。核放棄は最後の最後まで取っておくべき切り札で、できれば外交的シロウトのトランプ大統領を巧みにたぶらかし、何段階かに分けた非核化を提示し、それによって制裁解除の果実を得て、しかし中短距離ミサイルは保持しつつ、核開発の施設も秘匿しておく、という祖父と父親が弄してきた手で会談を収めようと狙っているのは間違いはない。
 何よりも地下に造られた核・ミサイル関連の研究所・工場のすべてを漏れなく査察できるのか、少なくとも1000人超と言われる核・ミサイル開発技術者の頭の中を空っぽにできるのか、大きな疑問は残る。
 来たるべき中間選挙に向けて実績を残したい、自己陶酔癖のあるトランプ大統領は、調子に乗せられれば、細部も詰めずに「分かった、分かった。おまえはいい奴だ。そうしよう」と、金正恩の肩を抱きかねないことを懸念するのである。

昨年の今日の日記:「オーストラリアに5万年前頃到達のアボリジニ祖先は、二手に分かれて東西沿岸沿いに急速拡散、数千年後に南海岸で会同;追記 カッシーニ、最後のミッション」
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