駄っ作マシンを、作る

新たなラジコンカーを製作開始。
80年代中盤に登場した、駄っ作マシンです。

80年代前半にRC業界が4WDブームとなり、各メーカーが試行錯誤を経て
色々な4WDのRCカーを開発・販売してきました。
そのブームに少し遅れてRCメーカーの老舗、「京商」が、遂に４WDオフローダーを導入。

なんと、4WDに加えて4輪操舵システムも導入した「プログレス4WDS」です。
駆動方式＆ボディ形状違いのバリエーション「ギャロップ4WDS」も後に追加。

しかし実戦となると、あまりにも構造が複雑すぎて整備性がイマイチ。
どう考えてもマトモに設計してない前後サス。
意味があるのかどうかイマイチな4WS機能。
いい加減でヤワい駆動系、全部メタル支持でトップスピード全く伸びず。
さらに重量過多などでマトモに結果を残せず。

当時、コレを買ったRC少年たちは…（以下自粛


その翌年、全く別系統の純レース用4WDマシン「オプティマ」がデビュー。
先行試作車が各地でレースに参戦して、凄まじい結果を叩き出す。
販売後、各地のレースでは勝つのはこのマシンばかり。

当時のユーザーを落胆させたプログレス＆ギャロップは、一体なんだったのか…？
と思ってたら、なんと改良版がデビュー。「ギャロップMk2」です。

既にレースで勝てるマシンがあり、駄っ作マシンを少々改修しても歯が立たない事くらい
誰が見ても予想できるのだが…　それをあえて出してきたメーカーは何を考えたのか。
そんなマシンを、今回組み立てます。

全体写真は拝借。
ギアボックスとリアサス関係を再組立してみましたが…
これは、当時のRC少年が大泣きするのも頷けるクオリティ。
でも私はメゲない。　今こそ負け戦を勝ち戦にする時だ。