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2018年03月14日04:30

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空襲下に記す その3/10 − 吉田嘉七 「ガダルカナル戦詩集」より


空襲下に記す − 吉田嘉七 「ガダルカナル戦詩集」より



憎さも憎し、敵機かな。
朝早くより飛び来り、
霰(あられ)とちらす機銃弾。
川の流れを血に染めて、
朝飯炊(かし)ぐ戦友(とも)の身を
奪い去りしは彼なるぞ。

昼もひねもす小止みなく、
椰子もすれすれの急降下。
兵とし見れば襲い来て、
斃るるまでは撃ちやめず、
歯をくいしばり、壕内に、
睨(にら)む雲間の土けむり。



            < つづく >


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