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2018年02月27日17:36

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「スリー・ビルボード」

多くの賞を受賞した英米映画で、アカデミー賞作品賞、主演女優、助演男二人、脚本、作曲、編集、6部門7ノミネート、既に映画館は混んでいましたが、授賞式前に見られてよかったです。

アメリカ南部ミズーリ州の片田舎の町で、何者かに娘を殺された母親ミルドレッドが、7カ月たっても犯人を逮捕できない警察に業を煮やし、抗議のために町はずれの道路脇に三枚の広告板(スリー・ビルボード)を借り受け、巨大な広告看板を設置します。

看板で非難された警察署長は人望のある人だったこともあり、抗議の広告版を快く思わない警察や住民とミルドレッドの間には埋まらない溝が生まれ、いさかいが絶えなくなります。息子や元夫も味方にはなってくれず、孤立無援のミルドレッドでしたが、事態は思わぬ方向へ転がっていきます。

過激な暴力も多々ありますが、意外性たっぷりの展開あり、ハートウォーミングなところありの傑作ヒューマン・サスペンスでした。
セリフにもあったように、敵ばかりではない、そしてダメっぽく見えた人も・・・。
女性に対する暴力、レイプに対する静かな怒りが、アメリカ、世界全体に対して向けられていますが、観客に委ねるようなラストもよかったです。

町山智浩さんいわく「このお母さんね、(西部劇の)クリント・イーストウッドが女になったみたいな人」と。「なるほど!」でした。演じるフランシス・マクドーマンドの熱演、素晴らしかったです。助演男優二人、ウッディ・ハレルソン、サム・ロックウェルも。
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