〜イブイブ〜
『姉姫が所用で一時戻りますのでよろしかったらお越
し頂けます?姉姫もお会いしたいと申しております』
夢の国の妹姫から番人を通じてメッセージが届いた。
「お誘いは大変嬉しいのですが今日はイブイブで夢の
国もお忙しいかと思いますけどよろしいんですか?」
僕はそう返事をした。
『現実の国のゲストの方達に私たちは見えませんので
大丈夫です。ゆっくりとご案内いたします』
妹姫はそう言うけど、キャストの人達も現実の国の方
達だから心配で尋ねた。
「どうやって現実の世界の中に入り込むの?」
『通路もアトラクションやレストランの座席も、現実
の国の方達には単なる空席としか見えておりませんの
で、ご心配不要です』
そう言われてお城に向かった僕とお姫様達にぶつかる
人は居なかった。
そして青空が白い城にとても良く似合っていた。
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