狛犬渉猟File＠高輪稲荷神社

☆File＃177 高輪稲荷神社
○所在地…東京都港区高輪2−15−10
○社格など…不明
○訪問日…平成29年12月19日
○歴史・由緒など…創建年代は不詳ながら、社伝によれば、徳川家康の関東入国に際して、随伴して来た公卿・吉田某が、伏見稲荷の御分霊を江戸四日市に勧請したのに始まり、これがのちに高輪牛町に遷座したものと云う。

↑京急及び都営浅草線の泉岳寺駅・A2出口から出ると、すぐ目の前の交差点の向かい側、一段高くなっているところに社殿が見える。他にないくらい、好アクセスの立地だ。
正面に回り込むと↓「稲荷神社」の石碑。

この碑の脇の階段を、二回ほど折れて登って行くと、↓ビルに隣接して建つ社殿の前に出るm(__)m

とても現代的な造りの神社。

その社殿前を護る1対（通算291号）はしかし、キャリア十分の古い狛犬だった( *´艸｀)

サイズはそれほど大きくないが、風格を漂わせる、立派なペアでもある♪

ただ、空襲の被害に遭ったらしく、特に吽形の方はところどころに欠損・亀裂などが見られるのが少し残念だった。。

後方から見た尻尾は完全に欠落してしまっていた(;´Д｀)
今後も、保存状態に気を付けながら、しっかり後世まで受け継いでいって欲しいm(__)m
それから、阿形が手（前脚）に取っているのは、子狛ではなさそうなので、おそらくは、稀に見られるタイプ「獅子に牡丹」の牡丹なんじゃなかろうかと拝察。
生年は「弘化四年／四月吉日」。西暦でいうと1847年生まれ、キャリア170年を迎えたベテランである。