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2017年12月04日04:20

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ティラーソン国務長官もクビ? フリン前補佐官の司法取引で「ロシアゲート」急展開

 アメリカのホワイトハウス関係筋とメディアで、ティラーソン国務長官の更迭の観測が高まっている。

◎トランプ大統領を「moron」呼ばわり
 ティラーソン国務長官については、10月にもトランプ大統領を「moron」と言って批判したことが露見し、大統領との仲が険悪化した。
 ちなみに「moron」とは、馬鹿と訳されているが、知能が10歳くらいの魯鈍という意味が含まれ、差別語でもある。その点、日本語の「馬鹿者」、「愚か者」に近いニュアンスの形容詞である「stupid」、常識や判断力の欠ける、日本語の「頭が悪いな〜」というニュアンスの「foolish」よりも、かなりきつい言葉だ。
 ティラーソン国務長官は、このことが報道されると、すぐ発言したことを否定したが、トランプ大統領にとっては許しがたい侮蔑言葉と受け取ったに違いない(ま、僕もあながちティラーソン氏の対トランプ大統領観を否定しないけれども)。

◎ティラーソン氏の国務長官解任は間近
 国務省の総意を体現するティラーソン長官は、トランプ大統領の反イスラムの言動などを陰でたびたび批判し、直言もしていた模様。それが、トランプ大統領に拒否され、自身、国務長官の椅子に嫌気がさしていたと見られる。
 最近も対北朝鮮、対イランで、軍事行動もちらつかせるトランプ大統領と対話を重視するティラーソン国務長官との間で意見の食い違いが目立っていた。
 先月30日にトランプ大統領の「仇敵」のニューヨーク・タイムズ紙が報じたところでは、トランプ大統領などホワイトハウスが数週間以内にティラーソン国務長官を解任する計画を立てているという。

◎後任までほぼ固まった
 今回は、後任人事まで付いていて、より具体性が増す。後任は、ポンペオCIA長官が候補で、後任CIA長官までほぼ固まっているという。
 ティラーソン氏の国務長官の更迭時期は、年末から年明け早々が有力という。
 この時期は、かねてアメリカが北朝鮮ならず者集団に先制攻撃する時期、と見られていた。ティラーソン氏が国務省を去れば、トランプ政権の対北朝鮮軍事行動を阻む要人がいなくなる。
 ホワイトハウス内で対北朝鮮の強硬論が優位を占めて証と言える。

◎フリン前補佐官、特別検察官に「完落ち」
 一方、「ロシアゲート」事件で、大きな動きもあった。
 トランプ政権で一時は絶大な権勢を誇ったフリン前補佐官(安全保障担当)が1日、トランプ政権とロシアとの不透明な関係をめぐって偽証の罪で訴追された。同日、フリン氏はワシントンの法廷で有罪を認めた。ミュラー特別検察官に対し司法取引に応じ、「完落ち」したのだ(写真=司法取引して法廷を出るフリン氏)。司法取引は、罪を認め、捜査協力する代わりに、刑の軽減を求めるものだ。
 トランプ政権を熟知するフリン氏の、捜査当局への全面協力の姿勢で、ホワイトハウスは、今、戦々恐々という。

◎クシュナー氏が指示か
 ロシア大使などと対ロシア制裁緩和などを謀議していたことを認めたが、ミュラー特別検察官に対して、それを指示された人物も詳細に説明したと見られる。
 それを指示した人物の名は伏せられているが、メディアによれば大統領上級顧問でトランプ氏の娘婿であるジャレッド・クシュナー氏という(写真=エルサレムの「嘆きの壁」の前で祈るクシュナー氏。熱心なユダヤ教徒である)。
 となれば、トランプ大統領自身がロシアゲートに関わっていた疑いが濃厚になる。その他、コミー前FBI長官をトランプ大統領が解任する前、フリン氏の捜査をやめるように求めていたので、司法妨害の容疑も濃くなった。司法妨害には、フリン氏が捜査対象だったことを立証する必要があるが、フリン氏が罪を認めたからだ。
 ロシアゲートとホワイトハウス要人の更迭――トランプ大統領は、憂鬱な暮れと来年の大統領就任1周年を迎えることになる。

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昨年の今日の日記:「評伝 雄弁家であった独裁者フィデル・カストロ、90歳の生涯の光と影(下)」

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