彼は子供の時から苦手だった。
親にねだる時「なぜ」と訊かれると
上手く答えられなかった。
よく父親に
「丁寧に話しなさい」
と言われていた。
彼は父親が苦手だった。
だから父親とは反対の路線に進んだ。
そして大人になった今も、
説明が苦手なのだ。
三つ子の魂である。
もう一人の主役の彼は、
息子がいた。
息子は鹿児島の獣医学部に進んだ。
彼は、家業を息子に譲りたいと考えている。
しかし彼の家業に、
息子の入るところはない。
ならば作ればよいと考えた。
ところが50年以上も新設されたことが無いと言う。
彼には絶大なる親友がいた。
そして家督相続に国家戦略が使われた。
なんてこの国は寛容なのだろう。
ただしすべて私の妄想である。
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