官民とも理不尽な反日意識が旺盛なのに、珍奇な嘆きが韓国の経済界に流れているという。
それは、日韓間の海外旅行者の動きのズレに起因する。
◎訪日観光旅行者数は前年比４２％増
先の韓国の「秋夕」を含んだ大型連休（９月３０日＝土〜１０月９日＝月の１０連休）中、仁川国際空港では日本などへの海外旅行者でごった返した（写真）。この間、日本などへの海外旅行者は前年比３割強も増えた。
特に日本への海外旅行者の激増ぶりは大きい。例えば今年の１〜８月までの間、韓国人の日本への旅行者数は４６６万人と前年同期比約４２％増である。通年では７００万人に達する可能性があると見られている。３年前の１４年は同２７５万人だったから爆発的な日本旅行熱とも言える。
◎日本人の訪韓旅行者数は３分の１以下で低迷
それに対して、日本からの韓国旅行者数はほぼ横ばいだ。１〜８月までの訪韓日本人旅行者は約１５０万人と３分の１以下に過ぎない。１２年に訪韓日本人旅行者は３４１万人にも達したが、これがピークで低迷している。
むろん影を落としているのは、「慰安婦」問題や「徴用工」問題だ。２０１０年、１１年と２年間で３回も韓国旅行をした僕もそうだが、今はとうていこんな反日国に行く気になれない（写真＝韓国旅行の折の写真。上から板門店、ソウルを流れる漢江、慶州市の世界遺産「仏国寺」）。
それなのに韓国人の方は、日本への旅行ブームなのだ。一般韓国人は、政治家やメディアが「慰安婦」問題などを取り上げれば、日本はけしからんと同調するが、ふだんは日本の食や温泉などにずっと強い関心を示すのだという。
◎中国人観光客は激減
実際、政府系の韓国文化観光研究院の調べによると、１６年の韓国人が行きたい海外旅行先のトップは日本で、１５％だという。アメリカ（１０％）、中国（９％）、フランス（８％）を引き離している。
韓国の今年の観光は、スターリニスト中国によるＴＨＡＡＤ配備への報復で中国人観光客の数は、９月まででは前年同期比６１．３％も激減している（３月２０日付日記：「スターリニスト中国の韓国への嫌がらせ激化の一途、ソウルから中国人ツアー客が消える」を参照）。
代わって政治の絡まない日本に期待したいのだろうが、１度決まった国家間の合意も反古にして理不尽な非難と要求を続ける国に旅したいと思う日本人は少ない。
ざまあみろ、である。
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