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2017年09月28日21:29

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『ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信』に行って来た。

きょうは丸1日のお休みだったので、雨の中を、押してプチ遠出。
てか、わしが千葉まで行って帰って来るまでのあいだは、ほとんど降雨はなかったのだけれども(たまにポツポツ落ちてた程度)、昨夜半から今朝方にかけての大雨の影響で、電車のダイヤは乱れまくり(;´Д`) ホント風雨に弱いなぁ房総方面の列車。。完全に名前負けだ。もっと暴走してくれよ。
てのは、ともかくm(__)m

千葉市美術館「ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信」
【展覧会HP】http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2017/0906/0906.html
フォト
一口に「浮世絵」つっても、単色刷りの木版画(墨摺絵)が刷られ始めた明暦の頃から、よく「最後の浮世絵師」なんて云われる小林清親やなんかが没する大正の始めまで、その歴史は実に250年にも及ぶ。その中で、作風や技法にも、当然様々な発展・展開があったわけで。

本展の主人公・鈴木春信(1725?〜1770)は、浮世絵が単色刷りや二色刷りの時代から、高度な多色刷り、すなわち「錦絵」に移行していった時代、その当時の第一人者として活躍した絵師だ。
長い浮世絵の歴史の中では「中期」と呼ばれる時代に当たる。
歌麿や写楽が頭角を現す30年ほど前、北斎や広重の活躍期からは60年ほど前にトップランナーだった人ということになる。

てなわけで、後進の名人・北斎やら広重やらを見慣れてしまってるわしらの目から見たら、些か地味に見えてしまう向きもあるにはあるのだが、、しかし、古典的な主題やさりげない日常風景、男女の恋の駆け引きなどが、おとなしめの画面の中に、詩的に洗練されて描かれており、品がいいし、見てて癒され、心安らぐのも確か。
そして何しろ、浮世絵の歴史を知る上で、絶対に外せないキーパーソンであり、千葉美さんは、初期浮世絵から今回の春信まで、なかなか他では特集してくれない前半期の浮世絵を詳しく解説してくれながら見せてくれるので、美術ファンとしてはとてもありがたいというところもあってm(__)m

春信の作品は、浮世絵最盛期の北斎や広重らの作品と比べるべくもなく、一図あたりの残存数が極めて少なく、しかも現存する作品の八割以上が海外に流出してしまっており、なかなかこれだけの佳作をまとめて見る機会もあるまいと思われる。
そんな状況下、質・量ともに世界第一級の浮世絵コレクションを誇るボストン美術館の所蔵品の中から、活躍期の様子をほぼ網羅する春信作品(と、この絵師を育んだ時代の気風を伝える他の絵師の作品を若干加え)約150点!
これは見逃せない展覧会であり、そして伺ってみてよかった展覧会でもありました♪
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