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2017年09月28日01:37

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『三英花 煙夕空』by あやめ十八番 第九回公演

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9/27(水) @ 平櫛田中邸
14:00〜15:20

観劇仲間のマリナさんが、
「絶対、mihoさん、好きそぉ〜〜っ!」
と薦めてくれた舞台。

骨董商殺人事件の顛末を、骨董品が証言する、
というストーリーに惹かれたのもさることながら、
なんと!会場が、
「鏡獅子」「獅子頭」などの作品で有名な
近代木彫りの彫刻家「平櫛田中」の旧居宅(アトリエ付)
だという!!
これはなんとしても行かねば!と
残わずか!というチケットをなんとかゲットして出掛けて行った。

13:15 開門
楽しみにしていた会場「平櫛田中の旧居宅」、
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お玄関から、靴を脱いで上がり、
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茶の間で、開場まで待たせて頂く。
(事前に、
【外部トイレ利用のお願い】会場である平櫛田中邸は、
 大正時代の家屋ですので、
 場内のお手洗いがご使用いただけません。
 すぐ近くに公衆トイレをご利用ください。
なるメールが届いている。)

13:30 開場 アトリエへ移動する。
30帖ほどの磨き上げられた板の間。
そこにコの字型に7・10・7と24席が設えられて…
え?! 1公演、観客は24人?!!目あせあせ(飛び散る汗)
それじゃあ、チケット、早々完売するワケだ。

14:00 開演
前方に経机のようなものが置かれ、
上に金属の鉢状のモノや見慣れない丸いモノ
(後でチェックしたら「タングドラム」という楽器だった。)
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…と、24人の観客は、
とある寺に伝わる3つの不思議な宝を観にきた好事家となった。

そして… 一瞬の暗転の後、
目の前で、1人の男が殺された。
そこに登場した3人の喪服の男女…

殺されたのは、盲目の骨董商「尼子鬼平」の師「織部雨左衛門」。
容疑をかけられたのは、雨左衛門の妻「やゑ」。
妻は、犯行を認めている。
ところが、弟子の斉木象二郎も自首してきたという。
尼子鬼平は眼が見えぬ。故に、彼は惑わない。
贋作家たちの緻密な細工も、精巧な色遣いも、尼子を惑わせられない。    
“真贋は釉薬の下に潜んでいる。”
若い尼子は既に、骨董の真理に迫っていた。

黄昏時、尼子は事件の目撃者たちを集め、話を聞くことにした。
証言台に上ったのは、
日本刀「にっかり平左兼正」、壺「三彩梅花文六耳壺」と、
浮世絵「幽霊絵 お駒」(ちらし表に登場)。

役者は、
道具として証言したり、
傀儡になって遣われたり、
小さな空間だけに、極限まで濃縮した動きで芝居が進む。
空気が濃密…
(大正時代の家屋を維持するため
エアコン他、新しい空調設備が全く無いせい?)
その中で、
背景に刀・壺・幽霊が投影されたり、
10本足の蜘蛛「棕櫚」が影で登場したり。
BGMはタングドラムをメインに、仏具?のような楽器による旋律で。

芝居ではあるが、今まで未体験な世界。
そう、ある種の「話芸」を魅せて頂いたような不思議な感覚の内に
物語は思いもしない展開に。

尼子さん… 案外、俗物だったんだ…

そして再び、私達24人の観客は、
24人の好事家に戻され、
終演。


なかなか、普段できない体験をさせて頂いた。

それにしてもこの辺り、
今、人気の谷根千の端っこであり、
日本の芸術のメッカ、上野の森至近でもあり…
こ〜〜んな、立派な日本家屋や、
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「日展」の本部があり、
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有名和菓子屋もあって、
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せっかくだ!
季節限定栗蒸羊羹、ちゃ〜んと買って、帰宅した。

そうそう、JR鶯谷駅北口は、元三島神社の本殿の真裏だった。
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