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2017年09月25日16:51

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狛犬渉猟File@甘縄神明神社

☆甘縄神明神社
○所在地…神奈川県鎌倉市長谷1−12−1
○社格など…旧村社、長谷鎮守
○訪問日…平成29年8月1日
○歴史・由緒など…『相州鎌倉郡神輿山甘縄寺神明宮縁起略』(正徳二年(1712)銘)に拠れば、和銅3(710)年に行基が草創した寺院を起源とし、染谷太郎時忠なる人物が山上に神明宮を、麓に神輿山円徳寺を建立したことに始めると云う。『吾妻鏡』には、源頼朝が伊勢別宮として崇敬し、社殿の修理を行ったり、鳥居を奉献したり、三度の参詣を行ったりという記述が見られるらしい。ちなみに、政子夫人も二度、息子で三代将軍の実朝も一度、参詣しているそうだ(いずれも『吾妻鏡』に拠る)。明治維新の神仏分離により、別当の甘縄院は廃絶したため、甘縄神明社と称し、明治6年に村社に列格。明治20年には近在の五社明神社を合祀し、その後神饌幣帛料供進神社にも指定されたと云う。麓には北条時宗の産湯に使われたという井戸も現存する。
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観光ルートからは些か外れていることもあって、鎌倉にありながら静かな境内。
その社殿前を護る1対。
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体のサイズこそ大きくはないが、胸筋の発達した、逞しいペアだ。
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その胸の前に鈴を付けていることから、業界では「鈴昭和」と呼ばれるタイプのペアで、その名の通り、昭和に入ってから戦中、あるいは戦後しばらくくらいまでが、主な制作年代である。
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両像とも股間にはうっすらと男根表現も見られた。「雄々しさ」を示すと思われるこの表現も、戦前〜戦中の像に多く見られる特徴だ。
と、像の特徴が示す通り、「昭和十二年丁丑年六月吉日」の生まれであった(阿形台座裏面に年紀銘)。
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