mixiユーザー(id:3102427)
2017年09月10日03:07
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読了２冊
全く違う作品2冊…
本当に小説って色々あるねぇ〜〜(笑)
｢主よ､永遠の休息を｣／誉田哲也
共有通信の事件記者｢鶴田吉郎｣が偶然スクープした
コンビニ強盗事件は、鶴田がその後巻き込まれていく事件の
端緒となった。
現場で遭遇し名乗らずに消えた男は、
暴力団事務所襲撃事件とどんな関係が？
調査を進めると、14年前に起きた女児誘拐殺人事件が浮上し、
その実録映像がネット配信されていた！
正にセカンドレイプ…
精神鑑定で無罪とされた犯人が、今、再び暗躍？！！
そして狂気の真実が明らかになっていく。
実は本作、
姫川シリーズの第一作になったかもしれない作品とのこと。
本作の原型は､誉田さんが新人賞に投稿を繰り返していた頃、
姫川玲子が事件を捜査し､井岡や國奥も登場した
｢姫川シリーズ･ゼロ｣のような習作 と誉田さん自身が述べている。
そして、受賞に至らなかったそれを大幅に書き直し刊行。
これはこれで、読んで面白い作品だったけれど、
姫川が記者の鶴田に置き換えられて､どう変わったのだろう？
姫川刑事で読みたかったな〜
この作品なら絶対面白かっただろうに… ザンネン！
｢銀の猫｣／朝井まかて
天保(1829年〜)の頃のお江戸は実は長寿の町だったらしい。
幼児の生存率は低かったけれど、
50過ぎたら、70､80はざら､100歳を過ぎた者もいたそうだ｡
そんな老親を看るのは､当然子の役目。
孝行という鎖で､現代以上に､武家も商家も
子はがんじがらめにされていたらしい。
それでも抜け道はある。
口入屋｢鳩屋｣は、女中という名目で、
老親介護に手を焼く裕福な家に、
｢介抱人｣を派遣していた。
そんな介抱人の1人｢お咲｣と､
通って介護するご老人､その家族との交流を描いた作品｡
銀の猫／隠居道楽／福来雀／春蘭／
半化粧／菊と秋刀魚／狸寝入り／今朝の春
それにしても､まかてさん、
本当に興味深いテーマを見つけてくる人だ。
そのテーマに釣られて､ついつい手に取ってしまう。
で…
そこそこ面白いのだけれど､
テーマと設定が良いだけに、
もう1歩深く書き込めるのではないかな〜 と､
少しの不満を感じて読了することが多いのだが、
本作も、もう少し！…
ご老人たちや､介護人仲間､そして
見捨てたくても見捨てられない毒親の母…
いずれも魅力的な伏線を張りながらそれを活かさず(活かせず？)
ばっさり断ち切って＜完＞｡
また､なんだか喰い足りずに読了した｡
後半に登場する､大奥勤めを引いたお松さまなんか、
この人だけで1冊書けそうな魅力的なご老人だ。
いつか､ガッツリ喰い足りる作品を書いてくれるのを楽しみに
まだしばらく追い続けるんだろうな。
本当に小説って色々あるねぇ〜〜(笑)
｢主よ､永遠の休息を｣／誉田哲也
共有通信の事件記者｢鶴田吉郎｣が偶然スクープした
コンビニ強盗事件は、鶴田がその後巻き込まれていく事件の
端緒となった。
現場で遭遇し名乗らずに消えた男は、
暴力団事務所襲撃事件とどんな関係が？
調査を進めると、14年前に起きた女児誘拐殺人事件が浮上し、
その実録映像がネット配信されていた！
正にセカンドレイプ…
精神鑑定で無罪とされた犯人が、今、再び暗躍？！！
そして狂気の真実が明らかになっていく。
実は本作、
姫川シリーズの第一作になったかもしれない作品とのこと。
本作の原型は､誉田さんが新人賞に投稿を繰り返していた頃、
姫川玲子が事件を捜査し､井岡や國奥も登場した
｢姫川シリーズ･ゼロ｣のような習作 と誉田さん自身が述べている。
そして、受賞に至らなかったそれを大幅に書き直し刊行。
これはこれで、読んで面白い作品だったけれど、
姫川が記者の鶴田に置き換えられて､どう変わったのだろう？
姫川刑事で読みたかったな〜
この作品なら絶対面白かっただろうに… ザンネン！
｢銀の猫｣／朝井まかて
天保(1829年〜)の頃のお江戸は実は長寿の町だったらしい。
幼児の生存率は低かったけれど、
50過ぎたら、70､80はざら､100歳を過ぎた者もいたそうだ｡
そんな老親を看るのは､当然子の役目。
孝行という鎖で､現代以上に､武家も商家も
子はがんじがらめにされていたらしい。
それでも抜け道はある。
口入屋｢鳩屋｣は、女中という名目で、
老親介護に手を焼く裕福な家に、
｢介抱人｣を派遣していた。
そんな介抱人の1人｢お咲｣と､
通って介護するご老人､その家族との交流を描いた作品｡
銀の猫／隠居道楽／福来雀／春蘭／
半化粧／菊と秋刀魚／狸寝入り／今朝の春
それにしても､まかてさん、
本当に興味深いテーマを見つけてくる人だ。
そのテーマに釣られて､ついつい手に取ってしまう。
で…
そこそこ面白いのだけれど､
テーマと設定が良いだけに、
もう1歩深く書き込めるのではないかな〜 と､
少しの不満を感じて読了することが多いのだが、
本作も、もう少し！…
ご老人たちや､介護人仲間､そして
見捨てたくても見捨てられない毒親の母…
いずれも魅力的な伏線を張りながらそれを活かさず(活かせず？)
ばっさり断ち切って＜完＞｡
また､なんだか喰い足りずに読了した｡
後半に登場する､大奥勤めを引いたお松さまなんか、
この人だけで1冊書けそうな魅力的なご老人だ。
いつか､ガッツリ喰い足りる作品を書いてくれるのを楽しみに
まだしばらく追い続けるんだろうな。
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