「スパイダーマン・ホームカミング」を観ました

またもやスパイダーマンのやり直し映画です。
しかも、今回はマーベル軍団の一員にするためのやり直しですから、大人の事情感が半端ない。
前のアメイジング・スパイダーマンがアメイジングな不人気だったため、話が完全に途中だったのに打ち切りという黒歴史になってしまった事がなんとも不憫だし、あんまり積極的に応援できないなあと思っていました。

金曜日にソニックマニアに行った際、早めに着いて時間が余っていたため、幕張メッセの近くの劇場で観たのですが、予想以上に面白かったです。
アメイジング・スパイダーマンを観た際に不満に思った点を、ほとんどリカバーしていました。

まず、冒頭のお馴染み「ベンおじさんの死」が無いです。
ベンおじさんが登場すると、「アッ、いつも死ぬ人だ。こんなに元気なのに殺されるなんて気の毒だけど、スパイダーマンの活躍が観たいので早く死んでくれないかな〜」と嫌な期待をされてしまう人ですが、今回はもう死んでます！
奥さんがせっかく若くなったのに残念！

そして、シリアスなムードだったアメスパと違って、今回は思いきりコメディ路線に舵を振り切っています。
マーベル系だと、アントマンがコメディ路線でしたが、今作はそれ以上。
派手な見せ場のあるコメディ映画として観に行っても良いと思います。
終盤のトイレのシーンとか、かなり良いですよ。

ただ、物凄い傑作とは言えないのは、肝心のアクションシーンがイマイチな事。
特にクライマックスは全然盛り上がらないです。
まあ、マーベル映画のクライマックスはどれも比較的退屈というか、なんか派手にしなくちゃいけないのでとにかく散らかしてみました、というのばかりですから、こんなものでしょう。

あと、メインヒロインがトップモデル系の女なんですが、女はこういうのが好きかもしれませんが、童貞は違うでしょう。
顔はまずまずでも、もっと八方美人でオッパイがジャガーンとデカくて薄着でやるスポーツ（水泳や新体操、パンチラ必須のテニスとかそんなの）をやってるような女性にジンワリくるんじゃないでしょうか？

不満な点（個人的な好みが中心）がありながらも、最近のヒーロー系映画の中ではピカイチの面白さと言えるので、一見の価値ありです。
後で知ったのですが、「コップカー」の監督なんですね。
あの監督だと知っていたら、もっと前のめりで観に行っていたと思います。