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2017年06月25日22:37

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光待つ場所へ/スロウハイツの神様/勅命臨時大使、就任!

辻村深月「光待つ場所へ」講談社文庫

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大学二年の春。清水あやめには自信があった。世界を見るには感性という武器がいる。
自分にはそれがある。最初の課題で描いた燃えるような桜並木も自分以上に表現できる学生はいないと思っていた。
彼の作品を見るまでは(「しあわせのこみち」)。
文庫書下ろし一編を含む扉の開く瞬間を描いた、五編の短編集。
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辻村深月さんの短編集です。
面白かったのですが、この話には前後に色々と別作品とのリンクがあるのではないかと思いました。
で調べるとやはり辻村作品は色々とリンクしているそうで、読む順番があるとか。
詳しくは以下を。
http://www.kirikuchi.net/entry/2016/02/21/203247
まあ「ハケンアニメ」は読んでいましたが。


辻村深月「スロウハイツの神様」上下 講談社文庫

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人気作家チヨダ・コーキの小説で人が死んだ―あの事件から十年。
アパート「スロウハイツ」ではオーナーである脚本家の赤羽環とコーキ、そして友人たちが共同生活を送っていた。
夢を語り、物語を作る。好きなことに没頭し、刺激し合っていた6人。
空室だった201号室に、新たな住人がやってくるまでは。
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という事で上記で最初に読むべきと書かれていた本作を読んでみました。面白かったです。
前半の伏線が最後に全てつながるのが素晴らしい。
なので何を書いてもネタバレになりそうであまり話には触れられません。
辻村作品で一番好きという感想に納得です。
感想は書きませんが「V.T.R」も読みました。


マイク・シェパード「勅命臨時大使、就任!」ハヤカワ文庫SF

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辺境星域で新たなジャンプポイントを発見した王立調査船ワスプ号は、調査のため転移した。
だがそこで出会ったのは、かつて人類と壮絶な殺し合いを演じた宿敵イティーチ族の異星船だった。
またも星間大戦勃発か!?とあわてるが、彼らは外交使節で、なんとクリスの曾祖父で知性連合の王であるレイモンド一世にメッセージを伝えにきたという。
かくてクリスは急遽臨時大使となり、異星人一行を王のもとへと送り届けるが…
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マイク・シェパードのクリス・ロングナイフシリーズの7作目です。
今回は前作でワスプ号を指揮する事になったクリスの前にイティーチ族の異星船が現れます。
曾祖父の時代に戦争をしたイティーチ族は曾祖父レイ王にメッセージを伝えに来たというのです。
色々あってイティーチ族との問題は本作では解決されず、脇筋の知性連合内でのいざこざを解決する所まで。
しかもラストでは隣国での政変も起こり、イティーチ族の問題ともども続きが楽しみです。
ちなみに本国では曾祖父の時代のイティーチ族との戦争を描く外伝も刊行中だそうです。
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