Soft Works「Abracadabra」

アラン・ホールズワースが亡くなった。

享年70。

色んな意味で別格…正に神様の様なギタリストだった。

その訃報を聞いて先ず聴きたくなったのがこの2003年作だ。

本来ならソフト・マシーンの再結成作となるはずだったアルバムである。

しかしカール・ジェンキンスから名前の使用許可を貰えず、ソフト・ウエアという名前にしたが、既にその名前のバンドはあると判明し、結局この名前になった。

ラインナップは

Elton Dean(sax,key)
Allan Holdsworth(g)
Hugh Hopper(ba)
John Marshall(dr)

全員が元ソフト・マシーンだが、この顔ぶれが揃うのはこれが初めてだ。

ちなみにこの後離脱したホールズワースに代わってジョン・エサリッジが加入し、改名したのが現在まで続くソフト・マシーン・レガシーである。

音楽的にも本作が実質ソフト・マシーン・レガシーの1stと言っていいだろう。

この昭和テイスト溢れるジャケットは日本盤のみのもの。

日本盤嫌いな私は初め輸入盤を購入したが、こっちのデザインの方が好みなので、買い直した。

内容によく合っている。

むせ返える様な熱気と大人なムードに満ちたジャズ・ロックの強力作。

しかしこの4人の内もう3人が亡くなってしまったわけだ。


合掌