3/18(土)
ちょうど、
Bunkamuraのカフェ「ドゥ・マゴ・パリ」が大好き!
待ち合わせは絶対ココ!という友人と会う機会があり、
それならついでに、と鑑賞。
ナンの知識も前情報もなく、ぐるりと一周。
今まで、色々観た浮世絵と、ちょ〜〜っと違うんだよな〜
…と、時代が違うのよね〜!
あくまで、ろくに浮世絵を知らない素人の私の感覚!
北斎には、新進気鋭の「浮世絵」の切っ先の鋭さを感じる。
描きたくて描きたくて描きたくて、ただ描きたくて描いた人…
国芳には、絶頂期の「浮世絵」の勢い、“力”を感じる。
自分が!描くのを思いきり楽しんでいる人…
そして、暁斎…
爛熟期の「浮世絵」
時代は明治に差しかかり、先人たちをなぞりながら、
自分だけのモノを求め、色んなことをしてみて…
案外、苦しかったんじゃないだろうか?
だから?
描かれたモノたちが!
仏も神も魑魅魍魎までが、本当に楽しそうにしている。
序章 出会い―ゴールドマンコレクションの始まり
<象とたぬき>
<鯰の曳き物を引く猫たち>
鯰と猫、画題として多用されているけれど、
鯰が役人、猫が芸者、という構図だそうだ。
第1章 万国飛―世界を飛び回った鴉たち
第2章 躍動するいのち―動物たちの世界
第3章 幕末明治―転換期のざわめきとにぎわい
<五聖奏楽図>
これ、凄い! 宗教的タブーの無い日本だからこそ描けた絵 だよね。
<猫と鯰>
芸者に翻弄される役人。
第4章 戯れる―福と笑いをもたらす守り神
<鬼をおとりに河童を捕まえようとする鍾馗>
北斎へのオマージュ?パロディ?とか…
鬼の尻こ玉じゃあ河童は怖がって掴まらないのでは?(笑)
因みに、元絵の北斎はこれ?
おまけ! 歌麿 水底に河童に捕まりあわや!な男
<弁財天の絵を見る六福神>
をいをい… 神様方みなさん、鼻の下が伸びてるよ〜 イイなぁ〜
笑う―人間と性 ※含、春画
<松茸の絵を見るお福たち>
ナンともいやらしくもかわいいお福さんたち。
こんなシモネタなら大歓迎。
第5章 百鬼繚乱―異界への誘い
<変化の技を練習する狐たち>
大好きな作品だったけれど、貼り付ける画像が見つからず、
オマージュとした国芳の<道外狐へん化のけいこ>
本当にこんな絵だった。
色々オマージュ・パロディ、多し。
<地獄太夫と一休>
素敵な絵だった。 太夫の衣装に地獄がガッツリ描き込まれ…
地獄って美女と共にあるものなのよネ〜
<百鬼夜行図屏風>
今回の目玉! 楽しそうな百鬼、魑魅魍魎。
第6章 祈る―仏と神仙、先人への尊崇
<祈る女と鴉>
一番好きだった作品。
激動の時代、女は何を祈っているのだろう?
暁斎が、とりわけよく描いた「鴉」。
表すのは、変化への不安? それでも生き抜く強さ?
暁斎と言えば「鴉」とのことだが、
それさえも先人たちのオマージュに観得てしまう…
後から来たクリエイターの哀しさ。
ソコに苦しんで足掻いた天才だったのではないだろうか?
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