ニコ生で会見の模様をやっていたので、
仕事中にも関わらず見てしまった。
来週の王将戦第2局に僕の上司が会長に挨拶に行く予定だったが
今回の件でどうなるか分からなかったから
確認する必要があったのも理由だ。
正直なところ、連盟が三浦九段に下した処分は軽率だったと思うので、会長が引責辞任するのはやむを得ないし、妥当な判断だと思うのだが
谷川自身が述べたように、名のある方(棋士)がその後任を務めるべき、という考え方には賛成である。
そもそもプロの競技者集団を束ねて、大会の運営まで行うという組織のトップを現役の棋士が務めるというのは“在り方”としては間違っている。
言うなれば、プロ野球選手自身がコミッショナーを務めたり、現役力士が相撲協会の理事長を務めるようなもので、谷川が現役のB級1組棋士であれば、いまだに実力もトップ20に入っている実力者なのである。
それもこれも、前会長の米長が在職中に死亡。そのライバルで本来はトップを務めていた筈の中原誠をスポイルしたのが連盟の迷走の始まりだった。
元々は連盟自体が大山名人というカリスマによって統治が行われる棋士によるカリスマ統治が原形にあったことが
そもそもの始まりだ。大山が黒を白と云わば、誰かがともなく追従してルールまで変えてしまう勢いのカリスマに依存していたのだ。
恐らくは、大山に匹敵する実績とカリスマが備わって居たのは、中原誠のみであり、それは継承される筈だったのに。
中原は乱倫な部分があり、同じくライバルとして会長の座を伺っていた米長にそこを狙われ追い落とされたのである。
規律が乱れ、人気も低迷していた折りに米長はガンに倒れたのである。
無論、米長にはその資格があったとは言い難い。人気棋士ではあったが飽くまで亜流の人気者である。
谷川はその次の世代に当たるのである。
そこに現れた問題が「コンピューター将棋の完成」である。
このタイミングの会長職は実に難しい。その前から少しずつ進化していたコンピューターがとうとう人間を凌駕する日が来たのである。
連盟と将棋を取り巻く環境の大部分は
「プロ棋士よりコンピューター将棋は劣る」前提で作られており、機械の判断を頼る、なんてケースはプロ棋士に関しては想定されていなかったのである。
だが、現実はひたひたと彼らに忍び寄り、もう何年も前にプロ棋士の棋力に匹敵或いは凌駕するものが、スマホで持ち出せるご時世になっていたのである。
三浦九段は順位戦A級で、棋士全体のトップ10に入る上位棋士である。その彼がスマホで次の手を占うような行為をするとは俄に信じがたい一方で、疑うに値する“挙動不審”があったのである。
しかし、実力も必要である。A級だの竜王戦だのはスマホに頼って辿り着くような低い頂にあるわけではない。
加えて、仮にそうだとしても禁じられていた事への罰則とせねばなるまい。
第三者委員会の結果は、物議を醸しただけだった。
あの時、竜王戦の直前に
この騒動を想像して先を読むだけの棋力は
今の連盟執行部には無いわけである。
彼らは将棋の手は読めても、時代も世間も読みきれない
焦燥しきった谷川浩司会長の姿を見るにつけ
とても辛い結論に到ったなあ、と
僕は嘆くばかりだ。
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=4389789
ログインしてコメントを確認・投稿する