mixiユーザー(id:3102427)

2017年01月06日23:18

236 view

『ミラノ・スカラ座 魅惑の神殿』@Bunkamura ル・シネマ

フォト

フォト

フォト


1/6(金) 17:10〜19:10(102分)
主役は正に、「ミラノ・スカラ座」
この世界的に有名で愛される劇場が
18世紀に産まれ、2度の喪失を経て今に至るまで、
守り、支え続けた人々のインタビュー(一部、役者に演じられた故人を含む)
と、舞台の映像で構成された、ドキュメンタリー映画。
フォト

フォト

フォト

名だたるオペラやバレーのワンシーンが素晴らしい!
同行の音楽のプロS子さんは、物足りない〜〜っ!
とのことだったが、
私には、サワリがいい感じに聴けて、美味しい所だけ一口つまみ食い
くらいでちょうど良かった。

私でも名前を知っているクラシック界の巨匠たち…
そんな彼らが愛してやまない劇場は、
正に、世界の音楽の主流を常にリードし続けてきた。

ミラノの街の守護聖人サンタンブロージョ(=聖アンブロージョ)の記念日
12/7をシーズン初日として毎年公演を計画して行くのだが、
2014〜15年シーズンの開幕公演『フィデリオ』※ の初日12/7を目指す、
11/7からの1ヶ月間の準備の様子が、
時系列で映像で組み込まれているのが、とても興味深かった。
(※ ベートーヴェンの唯一の歌劇とか)

スカラ座240年の歴史を多角的に紐解いて観せてもらいつつ、
日頃は目にすることのない、裏側… 大道具や衣装の作製…
観客を迎えるための劇場の整備…
有名歌手、プリマバレリーナ(エトワール)、有名指揮者たち
数人のスターだけではどんな公演も興行できない。
底辺を支える劇場スタッフ、オーケストラや合唱団のメンバー、
彼らはスカラ座を愛し、そこの一員であることを誇りに思っている。
また、ミラノの街は、街としてどんな応援も厭わない。
だからこそ、スカラ座の未来を担いたいと、
音楽、バレエ、舞台美術、マネージメントの4つの部門からなる芸術学校で学ぶ
若い学生たちが育っていくのだろう。

クラシック(特にオペラ)ファンは必見!
私のような、ただの劇場好きにも楽しめる。

「この劇場は生きている…」と語った音楽監督バレンボイム氏の言葉に、
とても納得してしまった。
5 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する