やくざのてっちゃんの話、意外にもすっごいリクエストが来ている。
でもみなさん言っておきますけれど、あの人は例外的なやくざですからね?
ぼくは基本的にはやくざがきらいです。
(好きな人がいるとは思いませんが)
女と金に汚くて、見栄っ張りで、人に迷惑をかける。
やくざなんて基本そんなものです。
だけれど一面彼らほど人間らしい人間も珍しくなくて、人情に篤い一面もあります。
そういう面では純粋に生きているから、そんな彼らと出会った幼いころの経験を書きたくて、てっちゃんのことを書きました。
実際ぼくが見たやくざの多くが、悲惨な人生を生きています。
彼らの人生は本当にシンプルで、「親分になりたい」みんなこういいます。
実際親分になったら、普通の人では考えられないぜいたくな世界で生きることでき、肩で風切って生きられます。
でもその親分になるためには、人生の3分の2、悪くしたら5分の4を懲役太郎で過ごす必要があります。
やくざのてっちゃんが言った
「親の死に目にあえん」
というのはそういうところだったと思います。
またてっちゃんとは違いますが、とある広島で親分をやっているやくざのある人はこういいました。
「娘の結婚式があるんじゃが・・呼んでくれるんじゃが・・親の顔してノコノコいけるかあや・・」
と寂しげにいいました。
やくざってみんなが思うようにかっこいいもんじゃないんです。
中には刑務所で待遇のいい暮らしができると思っている人がいるらしいですが、刑務所はそんな甘いもんじゃありません。
医療虐待、病気になろうがどうしようが基本ほっておかれる。
反目つぶし、敵対する組織がいたら刑務所でもつけ狙われる。
シャリあげ、食べられるべき食事を同房の懲役にとりあげられる。
そんな感じでほぼ地獄です。(自業自得ですが)
なので、自分がもし彼らの生活を描いた場合、
「かわいそうなやつらだなあ」
という目で見てくれるとちょうどいいと思います。
※写真は猫やくざ早太郎
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