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2016年11月03日23:29

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希望荘/海賊王と開かずの《門》/創造元年1968

宮部みゆき「希望荘」小学館

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家族と仕事を失った杉村三郎は、東京都北区に私立探偵事務所を開業する。
ある日、亡き父・武藤寛二が生前に残した「昔、人を殺した」という告白の真偽を調査してほしいという依頼が舞い込む。
依頼人の相沢幸司によれば、父は母の不倫による離婚後、息子と再会するまで30年の空白があった。
果たして、武藤は人殺しだったのか。
35年前の殺人事件の関係者を調べていくと、昨年発生した女性殺害事件を解決するカギが隠されていた!?(表題作「希望荘」)。
「聖域」「希望荘」「砂男」「二重身」…私立探偵・杉村三郎が4つの難事件に挑む!!
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宮部みゆきさんの杉村三郎シリーズの4作目です。今回は短編集。
この本には収録されていませんが「ソロモンの偽証」の文庫版最終巻に探偵の杉村と「ソロモンの偽証」の登場人物が登場する「負の方程式」が収録されていました。
そのため杉村が探偵になる事は分かっていましたが、本作でその活躍が描かれます。
前作で家族と仕事を失った杉村は、東京都北区で私立探偵事務所を開業します。
開業して初めての事件、そして前作の後、一度故郷に帰りそこで事件に遭遇する「砂男」、そして開業後の事件を描きます。
作品中で東日本大震災が起き、それが杉村の関わる事件にも影を落とします。
面白いですが、お話にリアリティがあり事件に関わる人々の運命を思うと精神的にイタイですね。
シリーズの続巻が楽しみです。


茅田砂胡「海賊王と開かずの《門》 海賊と女王の航宙記」C-NOVELS

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《テンペスタ》の特別区に侵入した犯人たちはなぜ最奥部に易々と入り込めたのだろうか。
ジャスミンとケリーの疑問はある男へと――ディアスの二代目社長だった男へと行き着く。
しかもその口から語られた驚愕の裏話は飛び火して宙域を越え、共和宇宙二大軍事国家の片方まで繋がってしまった……?
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茅田砂胡さんのシリーズ新作。友人に借りた本です。
「パピヨンルージュと嵐の星」の続きです。
前作での事件は解決しましたが、なぜ厳戒の工場《テンペスタ》に犯人が侵入できたかという謎をジャスミンとケリー追います。
当然ながらそこには裏がありました。
相変わらず面白いですね。続巻も楽しみです。


笠井潔/押井守「創造元年1968」作品社

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文学、メシ、暴力、エロ、SF、赤軍、ゴジラ、最終戦争…。
1968年という時代に同じ空気を吸っていたクリエイター2人がその時代と“創造”の原風景を振り返り、半世紀を経た日本とTOKYOの姿を徹底的に語り尽くす。
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作家の笠井潔さんとアニメ映画監督の押井守さんが主に学生運動について語った本です。
お二人は笠井さんはプロの活動家として、押井さんは高校生の活動家として学生運動に関わったそうで
その経験からの話が面白かったです。
個人的には学生運動に直接関わった事はないのですが、周辺にそれで運命が変わった人が多かったですし。
実は高校時代に良く行っていた飲み屋には岡本公三が通っていたそうです。

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