mixiユーザー(id:9223835)

2016年09月29日03:03

46 view

9月26日 相模大野 グリーンホール八起寄席

28日未明、テントさん交通事故死の報。でも亡くなったことで近年の関西での活動がいろいろわかって良かった。東京では昨年?鯉朝の会にゲスト出演したと記憶しているが、都合が合わずに行けなかった。新宿ルミネの吉本にも出てたんだね。見に行けばよかった。もう20年くらい見ていなかったんだけど・・・でも最初に見た時の、観る側をはるか遠くに置いてけぼりにしていくような芸風は忘れがたい。本人も「わからんひとは置いてきますよ!」と云っていましたが。

 相模大野の相模女子大グリーンホールの多目的ホールで定期的に催されている「八起寄席」。元は市内の焼肉店が始めた地域寄席で、今はお店での会と並行して地元のホールでも同名寄席が開催されるようになった。立川流の談修、協会の文菊、芸協の鯉橋、圓楽党は兼好と、この4人が幹事となって4派から順番に若手真打と二つ目で三人、プラス色物を一人という構成。横浜や町田や、この近辺公共ホールが数多くあるもので、それぞれ小ホールで催される落語会も多種多様ではあるのだが、この会は長く続く焼肉店での地域寄席つながりを継いで、毎回他のホール落語会とは一味違う顔ぶれを集めていると思う。それというのも吉笑がマクラで語ったように「(焼肉店八起さんで)美味しいお肉をいただく」という楽しみがあるからではないか。
 会場は平土間に適宜段差をつけたホール。客入りは8割強で地域寄席の夜公演なら大した入り。ほとんど地元の常連さんでしょう。年齢層は60代を上回るのではないだろうか。

●前座 馬ん長「雑俳」
 トップバッターは芸協の馬ん長。見るのは二度目で、以前は日本橋亭定席の二人前座の一人で、教えられた通りに演じている印象だったが、今回は既に野に放たれたという感じ。隠居との会話では「粗茶」を「不味い茶!」と言い換え実にパワフル。このやり取りがかなり面白かったので、逆に後半の「合いの手と手と〜」の繰り返しがもう一ひねりあっても良かったんじゃないのと思えた。二つ目になった暁には思いっきり弾けそうな感じ。

●吉笑「一人相撲」
 これは吉笑の新作なのかな。上方のとある大店の旦那は、毎回江戸に見物に行くほどの相撲好き。店の仕事で江戸に行けないとストレスが溜まってしょうがない。そこで番頭が江戸に足の速い若い衆を向かわせ、千秋楽の様子をいち早くレポートさせる・・・という噺。面白いのだが、客の側が吉笑のノリにいまひとつついていけてない。シブラクとかだと大うけなのかもしれない。

●鯉橋「鹿政談」
 今年鯉橋を見るのは二度目。前回は夢丸の会のゲストだったので、ちょっと気が抜けた感じだったが、今日は良かった。この人は本当に黒紋付が似合う、若手ながら噺家らしい雰囲気がある人だ。鹿の守役が異議をとなえる件では、最近の県議会議員の家族同伴視察への揶揄をお裁きに入れ込み、笑いを取っていた。サゲもスッキリ。良い一席でした。

 この後は曲独楽のやなぎ南玉、圓楽党の神楽(初めて聞くので楽しみにしていたのだが)だったが、相模大野に来る前に整形外科で膝にたまった水を取ってヒアルロン酸注射をしたせいか足の調子が悪く、早めに帰宅することにした。
2 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2016年09月>
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930