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2016年07月03日22:10

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『ほほえみの御仏―二つの半跏思惟像―』及び『古代ギリシャ―時空を超えた旅―』に行って来た。

今年初の猛暑日。。。(;´Д`)
かなり暑かったけど、負けずにお出かけ。月イチの東博へ。

噂に聞いてた《手荷物検査&金属探知機検査》で、入場ゲートのとこに列が出来てた。このクソ暑いのに勘弁してくれ、、、て感じ(;´Д`)
現在、関連特別展をやってるK国の運動家や、我が国の反Kの活動家らに対する対策ですかね?
まあそれはともかく、敷地内に入ったあとは先ずその《関連特別展》をば。



東京国立博物館「日韓国交正常化50周年記念特別展 ほほえみの御仏―二つの半跏思惟像―」
【展覧会HP】http://hankashiyui2016.jp/
フォト
本館玄関ロビーの階段裏、特別5室の展示スペースに、半跏思惟の2躯の仏像のみが、向き合って展示されるという贅沢な構成♪
1躯は、奈良の中宮寺門跡からお出ましになった国宝・半跏思惟像。
もう1躯は、韓国国立中央博物館から海を渡っていらした韓国国宝78号の半跏思惟像。

先に、中宮寺の方からじっくり見仏。
現地(本来この像が安置されてる中宮寺の堂内)では、像まで距離があり、なかなか細かいところは拝見するのが難しい感じだったが、今回は細部や背面もじっくり拝めて大満足♪
遠目から見ると、漆塗りのボディが黒光りしてる関係で、木造っぽく見えないのだけれど、近接して見ると木目も見えて、「やっぱ木なんだなあ」て。
足の甲や指のふっくらした感じや、垂下した衣のドレープの表現など、細部が美しい像だとも思った。
背面を見れたことで判ったこととしては、光背を支える棒の部分が、竹を表してるらしいこと(節目が表現してあった)。それから、両肩、腕のラインに沿うようにして垂らしてる髪は、「襟足のところから垂らしてるんだなあ」てのがわかった。
あと、前頭部の頭髪の生え際は摩滅してわかりづらくなってるが、側頭部や後頭部の生え際は割とはっきり彫りが残ってた。つうことで、「最初から生え際を表現してなかったわけじゃないんだ!」てことも。

一方、韓国からわざわざお越し頂いた国宝78号。
こちらは金銅製で、時代も1世紀近く中宮寺のモノより早いみたいなので、その分、造形的には少し劣る印象だったが、ただ、細部にはやはり品格(オーラ)が漂ってた。
髪型が、後頭部のところに分け目が表してあるとこやなんかは、中宮寺像よりもこちらの方がリアルスティックだったし、両サイドに垂らした腰帯が、体から浮かせて表現されてるところやなんかには、「仕事が細かいなあ」と感心した。
銅造なこともあって、彫りは浅いのだが(立体感はあまり感じられず、線刻のようになってる)、垂下した衣の表現も、中宮寺像よりゴージャスで、なかなかに見事♪
ただ、頭部が扁平な上に、前面だけをこれも平たい宝冠を立てて飾ってるので、横から見るとますます頭部が平に見えるなど、プロポーションとしてはちょっと崩れてる部分が見受けられた。
まあ、繰り返しになるが、こちらの像の方が1世紀近く早い時期のもので、しかも加工しにくいだろう銅造だってことも考慮すべきだが。

半跏思惟像2躯だけに絞った展示。集中して見れて好かったと思う。
この2躯だけ展示で1000円の観覧料は、なかなか強気な料金設定! とも思ったが(わしは友の会の無料チケットで拝観したんだけど)。



続いて、平成館に移動して、もう一つ開催中のこちらの特別展。

東京国立博物館「古代ギリシャ―時空を超えた旅―」
【展覧会HP】http://www.greece2016-17.jp/
フォト
展示品2躯だけだった先の特別展に比べて、こちらは矢鱈にボリューミーな内容だった(;´∀`)
ギリシャ文明に対する知識がほとんどないので、歴史的・文化財的な価値はよくわかんなかったけど(解説もほとんど読まなかったし)、世界中どこの文明であっても、プリミティヴ・アートはやはり造形的に面白い♪
取り分け、個人的には陶器に惹かれたヾ(*´∀`*)ノ 
本展に出てた陶器のほとんどは、造形にしろ彩色にしろ文様にしろ、「かなりステキだなぁ♪」て。水差し、皿、壺。。。欲しくなるモノがたくさんあった。
あと、チラシにも使われてる《牛の頭のリュトン》(角杯)が凄っくかっこよかったんだ♪
牛の顔に、左右非対称に幾何学模様みたいのが描いてある。きょうび若者たちがファッション感覚で入れてるタトゥーみたいだと思った(;゚Д゚)
ただ、時代が下がってきて、造形的に完成されてくると、逆に、ちょっと面白味としては減退してくる。そんな風にも感じたm(_ _)m



最後に本館をザッと一周。
きょうは特別展を二つも見たんで、ホントに「ザッと」になった。。。
いちばんのターゲットはコレ↓。
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未見だった国宝、京都・来迎院所蔵(東博寄託)の《伝教大師度縁案並僧綱牒》。
《度縁》とは、奈良時代以降政府が発行した、僧になるための許可書のこと。本件は伝教大師最澄の経歴を知ることができる貴重なモノ♪
フォトフォト
↑右写真の部分には、「今年受戒した僧」の名前として「最澄」の字が読み取れた。
古文書はほとんど読めないわしが、書いてあることが理解できた数少ない史料としても貴重ヾ(*´∀`*)ノ

そのほか、久々に出てた国宝の白糸縅鎧↓や、
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日本画だけ掛け替わってた近代絵画、
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↑左写真・村瀬玉田《雉子》。右写真・荒木寛畝《雨中双鶏》。
あとは近世絵画などを中心に見て来た。
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↑狩野伊川院(栄信)《草花群虫図》双幅。



きょうもまたステキな文化財がたくさん見れた♪
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