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2016年05月25日20:14

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タクシーの事件続報

おとといのタクシー事件、なんと1.6万人のいいね!がついて事件がいかに多くの人の関心を呼んでいるかがうかがえる。

あれから犯人のフェイスブックが判明し、犯人が掲載していた写真も見ることができた。

少ない写真ながらその人となりがわかる。そら恐ろしくなるようなものだ。

考えれば考えるほど疑問がわく。

”なぜこのような人間が逮捕後わずか20日間でまたタクシーにのれるのか。”

この問題と

”もしそうだとしたら何か解決策はあるのか?タイの管轄運輸省はどう感じているのか?”

この二つである。

まず最初の問題だが、犯人が当時借りていたタクシーの会社を調べそこの社長に電話し素朴な質問をしてみた。

「犯人は最初の事件でタクシーライセンスの停止3ヶ月措置をうけている。どうしてタクシーを借りることができたのか?」

会社の社長はとても気さくに答えてくれた

「タクシーの免許をもっている人間にしか自分のところはかさないようにしている。
しかし今回の事件は又貸しで起こっており、こればかりは防ぎようがない」

今回の事件についてもどう思っているか聞いてみた。

「事件に関してはタクシー業界のイメージに関わるのでよくないと思っている。」

当初自分は取材してもほぼ素っ気ない返事で断られるだろうと思っていたのだが、電話での話は30分に及んだ。

本音のところでは運転手たちに貸さないようにすると、貸したタクシーをそこらへんに放置して逃げ去るなどいやがらせも起きるのだという。

タクシーを貸さないと生活できない業者としてはたしかに微妙なところだろう。

しかし大事なのは

”なぜ犯罪者が気軽にタクシー運転手になれるのか”

であり、事件の再発防止である。

前述の通り今回この犯人は逮捕後20日で再犯を起こしているのだ。


社長のいうとおり、又貸しが会社の不可抗力であるならば、事件を起こした本人はもちろん、名前を貸した方にも責任がある。

実際バンコクのあちこちでは、運転している運転手の名前と本人が一致しないケースがままあるのだ。

このことを把握しているのかタイの運輸省に電話をかけてみた。

お役所らしく、何回か部署をたらい回しにされたがコールセンターなる部署へと回された。

そこの担当者の長が電話口にでて話をしてくれた。

すると運輸省の担当部署は「事態は把握している」といい、今回の事件もしっている様子だった。

「・・バンコクのあちこちに職員を派遣し、タクシーのそれと一致するかどうか調査をする予定です」

とのことだった。

法律的に言えば、タクシーの免許がないのに、タクシーを運転していた場合、本人への罰則は千バーツもしく一ヶ月以内の懲役だという。

タイ警察にも確認をとってみた。はたして又貸しするほうにも責任はないのか。

おどろくべき答えだが、こういった場合、犯罪を犯した本人がほぼすべての責任を取るべきであって、又貸しした相手は罪に問わないことが多いという。

この事件を解決するにはどうすればいいのか

この単純かつ素朴な疑問を解決するために自分は色々な場所に連絡をとったが、具体的なものは何一つ得られなかった。

ただ間違いなくいえるのは、いまのままでは今回のような事件はいずれまた起きるだろう。

昨日刑務所から帰った人間が、

「外国人なら苦情いわなくていいだろう、タイ人でも女の子や老人だったら狙いやすい、誰か知り合いの運転手に頼めばいい」

といいながら今日タクシーを運転するのだ。

彼に客を満足させようとか、客の笑顔がうれしいとか、そういう気持ちはまったくない。

この犯人のように、いくら時々千バーツの罰金を取られようと、時折高価なパソコンを奪ったり、500ドルを奪うことができれば、これほどおいしいものはない。

バンコクのタクシーには、そんな誰かが乗っている可能性があるのだ。
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