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2016年05月01日11:55

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「孤独のススメ」

ロッテムダム国際映画祭観客賞やモスクワ国際映画祭で最優秀観客賞、批評家賞などを受賞したオランダ映画です。

主人公はオランダの田舎町で、ひっそりと毎日を送る一人暮らしの中年男フレッド。部屋には妻子の写真が飾られています。
ある日、言葉も常識も何も持たない男テオが町に現れ、フレッドの家に居ついてしまいます。
男二人の奇妙な共同生活が始まり、単調だったフレッドの日常が変わり始め・・・。

前半はクスッと笑え、退屈はしないけれど、風変わりな映画という感じでしでした。
しかし、後半、主人公の妻と息子がいない理由が解き明かされ、テオのこともわかってきて、どんどん映画に引き込まれていき、感動させらました。
排他的な近所の住人たちの刺さるような視線やしがらみを捨てて、自由な自分らしい人生を手に入れるまでが、描かれています。
ホントに後味の良い、素敵な映画でした。

孤独、一般的に使われる言葉の意味だと、内容に合っていない邦題です。人を受け入れ、抱きしめる映画なんだから。
でも、人と群れない、一人でいることをむやみに恐れず、これが私の人生と言い切る勇気、孤高という意味に解釈するなら納得できます。
邦題に惑わされずに見るべきです。

監督は、オランダで俳優としても活躍し、本作が初長編映画デビューとなるディーデリク・エビンゲ。
原題は「マッターホルン」、景色も素晴らしかったです。
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