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2016年04月26日01:41

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ハゲしいな!大山さん

この出来事は実に悩ましい。
言い方を変えれば極めて「不謹慎」である
悪いのは彼女ではない。
大会道中も止むことなく「熊本はどうだ」と
選手にインタビューし続けてきたテレビ中継側は
「熊本のために」というセリフを引き出すために
あの手この手でインタビューするのである。

それで結果的に優勝した大山が優勝賞金を寄付することになったのだが
2位だった笠りつ子が前日までは首位を快走しており
結果的に笠は賞金全額を寄付することにならなかったが
それはどうなんだ?ということになってしまう。

忘れられないのは、2011年に男子プロの石川遼が
賞金全額を寄付すると宣言してツアーに臨んだ。
それはそれで素晴らしいことなのだが
知人のプロゴルファーは嘆いていた。
「借金しながらプロを続けている我々からすると、
賞金の寄付が垂範となるとプロが続けられるのか不安になる。
やっと獲得した賞金を寄付できるかと言われると。。。
実際のところは一部の裕福な選手しかできない話なのだろうけれど」
とボヤくのである。

熊本出身の笠りつ子は
或いは今大会で初めて予選通過を果たした野口彩未は
「熊本に元気が届けられるように頑張る」
などと殊勝なことを言っていたが
別の機会に言っていた
「地元が大変な時に、ゴルフなんてやってて良いのか、という思いになった」
というのが偽らざる真実だろう。

それでも彼女たちはプロゴルファーだ。
震災を免れた彼女たちの務めは
目の前の仕事をやり抜くことだ。
だから、ゴルフなんか、じゃなくて
ゴルフをやり抜くことが彼女たちの最大の「出来ること」なのである。
それが復興の始まりであり、世の中の秩序である。
感情論では「熊本出身」は一つの呪縛のように付きまとうかも知れないが
大山は「宮崎出身」であり、高校は熊本だったから
「熊本は第二の故郷」なのかも知れないが、実に潔い行動に出たのであるが
そこは大会に臨む前から「勝っても負けても賞金は寄付する」と
言ったわけではないのだとしたら
果たして首位を爆走していた「熊本出身の笠」は、
仮に優勝していたら寄付せずに居られただろうか

或いは、優勝が手からこぼれただけの2位のアン・ソンジュも
どういう行動に出たかは怪しいものである。
大山が優勝後に宣言したのはせめての配慮であろうかと思われるのだ。

だが、プロゴルファーは獲得賞金はやはり懐に入れねばならない。
食っていけるプロアスリートはごくひと握りなのである。
プロ野球選手一つとっても
3億2000万円(2015年に選手会が調査)というデータがある。
仮に5000万円貰った選手が2000万円を寄付したとしても、
税金も2000万円近く持っていかれるだけでなく
将来残していかねばならないお金にも手が回らないだろう。
年収5000万円の人、として世間に認知されながら
手元には1000万円しかなかったら、プロアスリートとしての投資も鈍るだろう。
因みに、昨年は1億円プレーヤーは71人居たらしい
約300人がプロとして在籍しているので、
4人に一人も居ないのが1億円プレーヤーだが
半分の選手も年俸1億円に届かないまま引退するのである。

スポーツで熊本を元気に!
と言いたい気持ちはわかるが
未だ揺れも止まらないし、その日の生活もままならない被災者に
具体的に貢献できることと言ったら
寄付か物資の支援以外に何もあるまい。
世間に叩かれるのが怖いがばかりに
上辺のコメントを垂れ流さなければならない昨今の状況を考えたら
「熊本にコメントを!」
と求めるマスコミの姿勢は著しく迷惑であり
彼らを追い詰めることになると思う

確かに、大山の行動は被災者に勇気を与えたかもしれない。

そんな金あったら、フジサンケイグループが
放送で得た利益を直接寄付すれば良いのである。
選手には賞金をおとなしく懐に収めさせてやって欲しい。
僕はそう思うのだ。

大山志保優勝 賞金の全額寄付
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=3963020
 女子ゴルフのフジサンケイ・レディースは24日、静岡県伊東市の川奈ホテルGC富士コースで最終ラウンドが行われ、38歳の大山志保が逆転で10年ぶり2回目の優勝、賞金1440万円を獲得した。大山は今季初勝利で、通算17勝目。大山は賞金の全額を熊本地震の被災者支援のために寄付する。

 最終組の一つ前の組で首位に3打差の6位で出た大山は唯一ボギーなしで4バーディーを奪い、通算11アンダーでホールアウト。17番を終えて12アンダーでトップだった最終組のアン・ソンジュ(韓国)が18番パー4をダブルボギーとし、順位が引っ繰り返った。

 2日間単独首位の笠りつ子はアンとともに1打差の2位。さらに1打差の4位に渡辺彩香ら3人。昨年優勝の藤田光里は通算5アンダーの12位、上田桃子は通算イーブンパーの28位だった。

 ◇大山、全額を熊本支援

 「やっぱり、熊本ですかね」

 10年前の優勝時と比較して「一番良かったのがメンタル(精神)」と語った大山に、その理由を問うと返ってきたのが、冒頭の言葉だった。

 宮崎県出身の大山は熊本中央女子高時代を含め、熊本で7年間過ごした。地震の影響で中止された前週大会会場の熊本空港CCは何度も練習した愛着のあるコース。「良い成績を出して熊本の人に元気になってもらえれば」と出場した今大会、逆に熊本発の応援に励まされたという。

 高校の同級生から「ガッツポーズを見て、元気が出たよ」というメールをもらい、「みんな、それぞれの道を歩んでいて、私は今、ゴルフをしている。みんな頑張っているのに、ボギーを打ったくらいでクヨクヨしていられないと思った」。

 最終日も思いをボールに乗せた。16番パー5、グリーン奥のラフからのアプローチは「イメージが浮かんだ」というロブショットで寄せてバーディー。18番パー4は「ピンをまっすぐ狙った」第2打がピンの1.5メートル付近に止まり、バーディー。最後まで攻め続け、逆転を呼び込んだ。

 悩んでいたパットは、今大会開幕前日のプロアマのラウンド中に復調のきっかけをつかんだ。最終日にティーショットが当たりだしたのは15番で球の位置を移動させてから。あくなき探求心が、リオ五輪出場という目標を掲げるベテランを支えている。この夏、日の丸を付けて戦う大山の雄姿を見たくなった。【大矢伸一】

 ◇選手ひとこと

 笠りつ子 (泣き笑いの表情で)勝ちたかったけど、勝てなかった。熊本出身の底力を見せられたと思う。

 アン・ソンジュ (18番で痛恨の3パット)今も信じられない。最後のホールで負けたけど、難しいゴルフ場で2位に入ったことには意味がある。
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