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2016年03月21日21:53

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「不屈の男 アンブロークン」

ベルリンオリンピックに出場した陸上選手で、第二次世界大戦中に日本軍の捕虜になった米軍パイロット、ルイス・ザンペリーニの体験を描いたベストセラーの
ノンフィクションを原作に、アンジェリーナ・ジョリーの監督二作目です。

1936年のベルリンオリンピックで5000メートル走の選手として栄光をつかんだザンペリーニは、爆撃機の墜落で47日間も太平洋を漂流した末に
日本軍の捕虜となります。東京の大森捕虜収容所でも、終戦を迎えた直江津の収容所でも、日本軍のワタナベという男がザンペリーニに対して、執拗に虐待をします
が、ザンペリーニは強靭な肉体と不屈の精神で耐え抜きます。

最後は八十歳になったザンペリーニが、来日して長野オリンピックの聖火ランナーをしているシーンでした。
上映時間は137分で、少し長いくらいなのですが、太平洋漂流の場面、捕虜として虐待されていた場面が長すぎでした。
戦後、憎かった日本を許せるまで葛藤するところは、自伝でも原作でも、十分な描写がされているそうなのですが、映画ではエンドロールで一言で片づけられているだ
けでしたので、そこをもっと見たかったです。

2014年の映画ですが、日本公開に際して、「反日だ」と圧力がかけられ、公開が遅れた映画です。
ザンペリーニを虐待したワタナベは強い劣等感、病的な執着、傲慢さや凶暴性に支配された人物として描かれています。
日本軍全体が悪く描かれているわけではなく、「反日」ではなく、「反暴力」を訴えている映画でした。
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