7,8年ぐらい前からだろうか、
髪の毛が伸びてくると、鬢(耳の上)の所のボリュームがグッと出てきた。
たまたま床屋でもある大道芸人と一緒になったので
それを話題にしたら
「年を取ると頭皮が伸びてくるんだよ。
だから鬢の所で毛が溜まり、いずれ禿げてくるんだ」
年を取ると誰でも皮は伸びてくる。
3,4年前からは、髪の毛が柔らかくなった。
それまでは美容師に強情と言われるほど、毛は頑固だった。
パーマがかかりにくいのだ。
しかも毛は立っていた。
それが、
昨年末、まるでカチューシャをしているような感じで、毛が分かれた。
美容師が確かめてみると、その部分だけ毛が寝るように変わったのだそうだ。
しかも別のある部分だけ、毛が柔らかくなったとわかった。
面白い。
年を取るということは、誰にとっても未知なことだ。
経験したからと言って、それが明日に活かされるわけではない。
そして戻ることは決してないのだ。
しかも変化は頭髪に限らない。
だから楽しんでいる。
それにしても、と思う。
どうして日本人は、頭髪が薄くなることを忌み嫌うのだろうか。
私の美容師は、最近薄くなった。
しばらく模索した後ヘアスタイルと染める色を変えたら、
渋くなって、格好良くなった。
きっと楽しもうとする気持ちが大切なのだろう。
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