昭和初期、山形県大井沢村(現・西川町大井沢)は、日本のチベットと言われる僻地で、無医村でした。その雪深い地で、たった一人で医療にあたった女性医師・志田周子(ちかこ)さんの人生を映画化したもので、撮影はすべて山形で行われました。
昭和10年、東京の医大を出て医者になったばかりの周子は、故郷で村長をしている父から呼び戻され、「3年だけ、お前の人生を俺にくれ」と頼まれ、村の診療所の医師を引き受けます。
ところが、病気になっても、行者に拝んでもらい、お札を貼っておけばいいというような土地柄で、東京の女医に治せるはずがないと噂され、患者が誰も来ません。
周子は自ら村人の家を訪ねて回ります。
親身になって治療にあたり、少しずつ村人の信頼を得ていく周子でしたが、3年が過ぎても、代わりの医師が見つかりません。
東京に居る恋人とは文通で遠距離恋愛が続いていたのですが・・・。
昭和37年に51歳で亡くなられたとは、何とも残念なことです。
主演はテレビドラマの脇役で見たことがある平山あや。
少しだけ茶髪だし、最初は現代的すぎるなと思ったのですが、新鮮な配役で、なかなかよかったです。
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