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2015年11月27日11:40

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続・近肖古王

  4世紀当時の百済は芸術や料理、医学などの文化面、製鉄加工や造船技術も発達して、盛んに中国大陸の国々と貿易していました。その頃の中国はいくつもの国に分裂し、戦争もしていました。

  王様になったヨグは造船にも力を入れて、新しい船の設計図を見ながら「倭の地(日本)にも行ってみたい」と語っていたのが僕には印象的でした。今でこそ、隣の国ですが、当時の百済の人たちにとってみれば、海を隔てた、宇宙のどこかの惑星みたいに思えたのでしょう。現代人の多くも、銀河のはるかかなたの宇宙人が住む惑星社会に行ってみたいと思っている人が多いですが、丁度、そのような感じでヨグ王はそのように言ったのだと思います。気持ちは判ると。百済は大した文明国でしたね。

  でも、歴史の皮肉ですね。それから300年後に唐と新羅(シルラ)の連合軍に攻められ、百済は滅び、多数の王族や貴族、文化人が日本に亡命したわけです。当然、ヨグの子孫もいた。ヨグの願いはこのような形でかなったわけですから。百済の文化も日本は取り入れて、発展した。百済の心はその後の日本の中に受け継がれているわけです。百済を通して、僕は日本のルーツの一つも見たと言えるでしょう。

  西に目を向けると、近代ヨーロッパ文化の土台の一つはイスラム文化が流れていたし、そのサラセン帝国文化の根の一つもギリシアやローマなどの文化。文化や文明はどのような地域でも、持ちつ持たれつの関係です。元々世界は一つなのに、分裂や戦争をしている。非常におかしいし、戦争ばかりしていたら、本当に世界文明も滅び、人々はどうにもならない状態になりましょう。戦争には勝者も、敗者もないですが。両方がみじめになるだけで。戦争の愚かさを今こそ全ての国の人たちは悟らないといけませんが。テロ関係の戦争、終わって欲しいです。ヨグ王も天国からそのように語っている事でしょう。

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