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2015年11月25日17:15

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駄日記@運命論?的な

あれは去年の春先のことでした。
その日わたしは、東京の西端に位置する町田市の郊外、薬師池公園の中に在る、国指定重要文化財の古民家を訪ね、梅の花咲く園内を暫く散策したあと、バスに揺られて駅に戻る途中でした。
市街地に入ると、道がだいぶ混んできて、バスはなかなか進まなくなりました。そんなとき、何の気なしに窓外に目をやったのです。見ると、すぐ隣の車線を「焼き芋屋さん」の軽トラックが並走してました。運転席には、ボサボサの長髪に顎鬚を蓄えた小太りのおじさん。ハンドルを握りながら咥え煙草。
春先とはいえ、その日はだいぶ寒かったので、焼き芋イイなあ。なんて思いつつ、その車窓の外の風景をぼんやり眺めていたのでした。
やがてバスは駅前の停留所に着きました。
そこからわたしは、電車を乗り継ぎ、あらかじめ次の目的地と考えていた府中市美術館へと向かい、予定通り美術展鑑賞をしたのです。で、その帰り道。。。
府中市美術館は、東府中駅から15分ほど歩きます。公園を抜け、芸術劇場の脇を過ぎ、駅前の目抜き通りに差し掛かって暫く行ったところで、ハッと息を呑みました!
前方の路端に車を停め、焼き芋を商っていた、薄水色のセーターを着た小太りのおじさん。。。それは紛れもなく、数時間前、町田駅前を走行してたバスの窓からふと目に留めた、隣の車線にいた焼き芋屋のおじさんだったのです!
こんな偶然ってあるでしょうか?
町田と府中とでは、直線距離にしても10kmは離れています。焼き芋屋さんが、比較的稼ぎになるだろう繁華な駅前の道路脇を「商い場所」に選んで仕事するのは理解できますが、「繁華な駅」は何も町田と東府中だけじゃなし。そもそも、あのタイミングで車窓の外に目を向けてなければ、わたしがこのおじさんを意識してることなどなかったはずで。。。数百万の人が暮らすこの大都会の只中で、こんなタイミングよく、二人のおっさんが二度も邂逅するなんて(;゚Д゚)
そう、しかしこれを「運命的な、、、」とは考えず、「すごい偶然もあるもんだなあ」くらいに思った程度で片付けてしまったのは、まさに、相手が「おっさん」だったからです。これが、「わし好みの美女」なぞが相手だったなら、、、あるいはこの邂逅を「運命的出会い」と捉え、声を掛けてたかも知れませんm(_ _)m

思うに、「運命」も「偶然」も、ひとつの「同じこと」を別な言い方で表してるだけのような気がするのです。が、「そのこと」を「運命」と感じるか、「偶然」と捉えるか、という段に於いて、「これぞ運命だ!」と強く信じ込ませる力。それがどこから湧き上がってくるのかわからない、強い「思い込みの力」。それこそが「運命的な」力なのではないかと、このように愚考してみたり。

〜追記〜
わしはちょくちょく「おっさん」と思わぬ再会を果たします。
伊豆の願成就院という古刹で偶々顔を合わせたおっさんと東博でも顔を合わせたり、山梨県の文化財巡りバスツアーに参加したとき同行者となったおっさんと、これもまた東博で再会を果たしたり。
まあ彼らはおそらく「同好の士」なので、珍しい文化財が特別公開される折などに訪ねて行けば、これからも間々顔を合わせることがあるかも知れません。が、それにしても「タイミングよくバッタリ会うねえ」と(;´∀`)
その一方で、「わし好みの美女」とは、一切そういうことがありません。。。「これぞ運命!」と激しく思い込ませるような出会いプリーズm(_ _)m
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