新TV見仏記14 奈良・東大寺編 ~4Kで撮っちゃいましたスペシャル~ [DVD]
http://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=18627182&id=3407819
＜以下、レビューページより転載＞
前作に引き続き「4Kで撮っちゃいましたスペシャル」！
第二弾は「東大寺編」と銘打ってますが、最初に訪れるのは新薬師寺。
IQの高い（要するに、思慮深かそうで精神性の高い、ということらしい）十二神将立像（国宝）は、動的な中にも、確かに思索に耽るかのような静的な部分を併せ持つ名像揃い♪
その十二神将に守られて、中央に本尊のお薬師さん（国宝）。お二人のご指摘通り、確かに光背が特徴的でした。何かの葉っぱ（蓮ではない）が、光背を覆うようにして配されてます。お二人も初めて気づいたらしいんですが、わしも全く気に留めてなかった部分。あと、LEDに変わったらしいライティングを褒めてらっしゃいました。わしが伺った時はまだLEDじゃなかったのかなあ？ 照明の具合はよく覚えてないんすけど、堂内がかなり暗かったのは確かです。とにかく雰囲気のある空間でした。
そして福智院にお立ち寄り。
やー、ここの巨大地蔵菩薩坐像（重文）は素晴らしいっすね♪ また伺ってみたいスポットが増えました。ちなみに、見仏人のお二人も初訪問だったみたいです。
「宣座」て独特の台座に坐っておられるとか、光背に化仏をあしらってあるとか、本来は如来にしか許されない表現が見られるという、珍しい菩薩（地蔵）像。座り方も、「安座」て足を崩した特徴的な座り方で、これは、「いつでも衆生を助けに行けるよう、すぐに立ち上がれるように」という表現らしいです。
舟形光背にビッシリ彫りつけてある千体仏（千体地蔵）の実数は「560躯」、これに、光背の内側にあらわしてある「六地蔵」と、さらに本尊の「1躯」を加えると、合計は「567」。すなわち、56億7千万年続くとされる「無仏時代」に衆生を救ってくださるお地蔵さま！ てことを表現してるらしいです（弥勒信仰ですね）。
「ちょっと弥勒入ってる地蔵」「光背ナンバーワン」「俺の弁護士はこの人（死後、閻魔大王の裁判を受けることを想定して）」（みうらさん談）。
さらに、秘仏の宝冠十一面観音立像も特別開扉して貰ってました。役得。
次は五劫院。
今夏、特別開扉に伺おうと思ってたのに、いろいろあって行けずにしまったわしとしては、今現在ぜひとも拝見したい仏様の一つ、五劫思惟阿弥陀（重文）！
特徴的なヘアスタイルも含めたお顔の大きさに比して、体はかなり小さいって印象。衣の表現や、両手とも袖の中にお隠しになってる点などは、「宋風」なのだそう。
ちな、「五劫」とは、「四十里四方の岩に、天女が三年に一度舞い降り、その衣で岩を一撫でし、それで岩が磨り減って失くなるまでが『一劫』。だから、その5倍の時間」てことになるんだそうで。。。それだけの時間、瞑想に耽ってた結果が、そのアフロな髪型であらわしてあるわけです。
もとは宝蔵菩薩だったお方が、そうした超長時間の修行の果てに、如来になられた瞬間のお姿をあらわした像なのだそう。
ほっぺのふっくら感、お口の小ささが可愛らしいです♪ しかしいとうさん、「昔の石立鉄男さんみたい」って(；´∀｀)
墓地の入口に安置されてた見返り地蔵（石仏）も見せてもらってました。
そしてついに本題の東大寺。
まずは定番中の定番、いや、定番すぎて最近はほとんど見ずに通過しちゃう（ごめんなさい。。。）南大門の金剛力士立像（国宝）！ で、その裏に石獅子が安置してあるってのは、、、恥ずかしながら、全く気づいてなかったです。いかに「見てないか」てことですね。。。(-_-;)
そしてこれも定番の大仏殿。つって、わしは通算3度しか入ったことないんですけど（しかも、オトナになってからは1度きり）。。。
八角燈籠や香炉の下の邪鬼なども拝観したあと、いよいよ大仏様。わしの脳裏に残ってたイメージよりも、なんか随分と表情が固い気がしました、今回は。脇におられる虚空蔵菩薩もハンパなくデカいんですよね。大仏の横におわすから、それほどにも見えないんすけど(；´∀｀)
そして最後に東大寺ミュージアムでたくさんの名仏を拝観。
メインは、千手観音立像（重文）の脇に国宝の日光・月光。その大外に多聞天・持国天の二天（重文）がおわすスペース。この日光・月光はホントにいいですよね！
それから吉祥天と弁財天（共に重文）。ちょっと破損が激しいけど、こちらも間違いなく名仏です。そして、今夏あらたに国宝指定された弥勒仏坐像。このときはまだ重文でした。更には、快慶の端正な地蔵菩薩立像（重文）♪ ソフィスティケートされたかっけさっす！ それに誕生仏（国宝）。。。とまあ、とにかく凄いってことです！！
今回は戒壇堂や三月堂（法華堂）など、そのほかの名仏スポットは見仏させてもらえなかったらしいのが少し残念でしたが、やっぱ東大寺は圧倒的！ と再認識させられたシリーズでしたm(_ _)m
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