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2015年11月13日13:52

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『新TV見仏記13/京都・東寺編〜4Kで撮っちゃいましたスペシャル』を観てみた。

新TV見仏記13 京都・東寺編 ~4Kで撮っちゃいましたスペシャル~ [DVD]
http://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=18627182&id=3407818

<以下、レビューページより転載>

いつものシリーズとは違って、複数のお寺を巡るのではなく、東寺オンリー(東寺内の諸堂)で様々な像を見仏するという、初めてのパターン。しかも、4Kで撮影するというのも初の試み。これはテレビ業界内、ほかの番組を含めてみても、現時点ではかなり珍しいことらしい。ま、しかし4K対応の再生機械(テレビやDVDデッキ)がなければ、その恩恵は受けれないってことで、DVDデッキすら持っておらず、いつもPCで視聴してるわしにしてみれば、まったく意味ないんすけどね、4K撮影。。。(;´∀`)

メインの金堂や講堂はわざと一旦スルーして、まずは観智院。
唐より持ち帰られたという五大虚空蔵菩薩。
それぞれ、迦楼羅・孔雀・馬・獅子・象にお乗りで、エキゾチックな佇まい。お顔もそれぞれ微妙に造作が違ってて、実在のモデルがいたかのような、リアリティのあるお顔立ちでした。
さらに、スポ根モノの少年漫画に出てきそうな(?)、「どこか精悍な少年っぽい顔立ち」て印象の愛染明王もおわしました。

続いて、牡牝をあらわすという2躯の夜叉像(旧南大門安置・桃山時代)や、食堂内安置の焼損した四天王立像(平安時代)などを拝観。
で、グッズショップで「夜叉のキシリトール(夜叉が歯痛に霊験があるとされることからのグッズらしい)」のお土産をお二人が購入した途端、最初は開けてもらえてなかった夜叉堂が(堂外からび見仏だった)、特別に開扉して貰えたというニュースがスタッフよりもたらされるという奇跡♪
夜叉像は、かなりプリミティブな、荒削りな造りでしたが、その分パワーを感じましたm(_ _)m

お次は、五重塔初層。
心柱を大日如来に見立て、その周囲を四如来と八菩薩が囲むというスタイル。
わしも以前、特別公開で拝観したことがあるはずなんですが、まったく覚えてなかったです。。。(-_-;)

そしていよいよメインディッシュ! 金堂と講堂。先に金堂から。
重文・薬師三尊像(桃山時代)。
お薬師さんの台座を取り巻くように、小さな十二神将が配してあり、「裳裾の下で雨宿り。お薬師さんの衣が天蓋みたいになってる」(みうらさん談)。
一般に、仏教彫刻は室町以降は「停滞期」て言われますが、この薬師三尊はステキでした♪
やっぱ、そういう「学術的な線引き」に囚われて、先入観で見ちゃダメですね。そうしたことを教え諭して頂いた気がします、このお薬師さんにはm(_ _)m
しかし金堂の仏像についても、恥ずかしながらあまり覚えてないんですよねえ、前回の拝観時のこと。。。堂内が暗かったのは覚えてるんですが。伺ったの、夕方の閉門間際の時間だったので。

けど、さすがに講堂の立体曼荼羅ははっきり覚えてました!
この圧倒的な世界観の前にはもう、言葉を失っちゃいますね(て、言葉発しちゃってるわけだけども)。みうらさんが、「小学生のときにこれを見なかったら、見仏記はなかったかも知れない」と仰ってましたけど、それもわかる気がします。いや、小学生の頃これを見てたら、あるいはわしも人生が変わったかもしれませんね。それくらいパワーを感じる空間です。
最初にこれを造らせた空海も凄いけど、各時代、作風の違う仏像を配して、ひとつのまとまった空間に仕上げる「空間プロデュース」の能力に喫驚します。

つうことで、一ヶ寺でこれだけ楽しめる東寺。
一度くらい足を運んだことあるからって、「見仏済」なんて気になってちゃダメですね。こりゃ足繁く通って繰り返し見仏しないとね! て思い直しましたm(_ _)m
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