舞台「かがみのかなたはたなかのなかに 」
鏡の中のもう一人の自分「かなた」と仲良くなる男「たなか」。そこに「こいけ」という男が現れるが鏡には「けいこ」という美女に映る。二人はけいこを取り合うがこいけが邪魔になり殺す。二人を翻弄する気弱なけいこの迎える残酷な結末。翻弄される存在ゆえに疎ましくもありと。恋が男二人を仲たがいさせ悪だくみは二人を仲良くさせる。既にけいこは恋の対象ではなくなり。二人の共有の娼婦にされたのか殺されたのかはどっちにも解釈できる。死んだこいけの出現は少なくともけいこの心が殺されたことかと。逆さ言葉の意味がなくなるけど漢字にすると鏡の彼方は田中の中に。
舞台「頭痛肩こり樋口一葉」
女所帯の一葉の家にお盆ごとに女郎の幽霊が現れる。年月が経つうちに幽霊の方が増え最後には生者は一人に。日はお盆に固定、舞台は自宅の仏壇前のみで幕が上がれば次のお盆という実験作的なつくり。でもメジャーな感じなのは市井の当時の女性たちの様子が生き生きしてるからかな。
ログインしてコメントを確認・投稿する