映画『悪童日記』
戦時下で祖母に預けられた双子の兄弟。厳しい環境で彼らは寄り添ってタフにしたたかに生きてゆく。感情を抑えどこか昆虫のように生きる双子の兄弟は綺麗だし寒々とした風景もいい。意地悪な祖母の悲しみ、双子に優しいナチっぽい将校、愚かな隣家の少女等、原作小説の美しい具現化がうれしい。原作アゴタ・クリストフ。監督 ヤーノシュ・サース。原作は「ぼくら」という一人称で淡々とした文体で。周りの人も家族も皆死にラストで双子が別れる場面に爽快感みたいな感動があったなと。映画でも同じ場面はあったけど、生身の人間なので巣立ちで別れみたいな寂しさが。ドイツ・ハンガリー合作。
「300 帝国の進撃」
対ペルシア戦の前作は陸戦、今回は海戦。前作の監督・脚本ザック・スナイダーは脚本のみ。ペルシアの女指揮官が美人で花があるけど筋肉男と女性の一騎打ちはどーもDVぽくて。男は男同士のみの肉弾戦、女はキャットファイトのが見易いな。船の焼き討ち作戦はなかなかで。
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