スペインのイザベル・コイシェ監督が、米ニューヨーカー誌に掲載された実体験を綴ったエッセイを映画化したアメリカ映画です。
突如、夫が浮気相手のもとへ去り、結婚生活が破綻した主人公は、中年女性で、売れっ子書評家のウェンディ。
その修羅場をバッチリ見られてしまったインド人タクシー運転手ダルワーンに指導を受け、運転免許を取ることを決意します。
伝統を重んじる堅物の男性で、宗教も文化も階級も違うダルワーンですが、過去の思い出にしがみつくウェンディに、未来に踏み出す勇気を与えてくれるのでした。
まわり道を経て、再び自分らしさを取り戻していく、一人の女性の再出発の物語です。
一方、ダルワーンのほうは、インドから政治亡命してきたシク教徒でインテリ。インドに居る妹のすすめで、写真だけで結婚を決め、花嫁がやってきますが・・。
二人の距離感、結末がなかなかよかったです。
パトリシア・クラークソンが主演、「ガンジー」の名優、ベン・キングズレーがダルワーン役に扮しています。
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