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2015年09月17日00:05

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ミーくんの命の館

 つい最近、16年1ヶ月飼い続けたネコとお別れした人がいたのですが、そのネコの名前がミィちゃんだったことから、昔、松本零士の漫画「銀河鉄道999」の中に、この話があったことを思い出しました。
http://ayanosuke.sakura.ne.jp/top/michikusa/sono11.html
 「銀河鉄道999」には、今でも心動かされる話が多いのですが、その中でも、とくに「ミーくんの命の館」をよく覚えているのは、私も愛犬ペロを失った頃、この話がTVで放送されたからでした。
 愛犬と書きましたが、そう言っては申しわけないほど、もっと大切にしてやればよかったと反省が迫られることばかりで、我ながらイヤになります。
 もちろん、虐待したわけではなかったのですが、あまり世話してやらなかったし、遊んでやったのも、飼い始めた当初だけだったような気がします。シロの世話を怠りがちなクレヨンしんちゃん以上にガキだったんですね。
 そんなひどい私に会ってペロが狂気乱舞してくれたことがあります。
 岡山から長崎に引っ越した時のことでした。
 当時は、ペット用のシャレた運送システムなどなく、ペットといえども貨物扱いです。人間と同じ車両に乗るわけにはいきません。スピッツとシェパードの雑種で子豚程度の大きさのペロは嫌がってかなり抵抗しましたが、それを無理やり目の粗い木製のみかん箱に押し入れ、途中で出てこないように外から釘を打って蓋をして、取り扱い注意の貨物として駅員さんに手渡しました。
 さぞかし心細かったことだろうと思いますが、長崎で私たちが引き取りに行くまで、ペロは慣れない狭いみかん箱の中で、たった一人、いや一匹で過ごすことになったのです。
 長崎に着いてから、ペロの入っているみかん箱を取りに行くと、おそらくにおいで分かったのでしょう、まだ、私が受付に着く前から、狂ったように喜びを爆発させて、わん!わん!わん!わん!と吠えまくってくれました。
 みかん箱を引き取ってからも、家に着くまでは、箱を開けるわけには行かなかったので、タクシーで急いで家に向かいましたが、その間も、タクシーのトランクに運び込まれたみかん箱の中で吠え続けてくれました。余程嬉しかったのでしょう。あんな賑やかなタクシーは空前絶後のことでしたが、申し訳ないくらいに喜んでくれて、大したこともしてないのになんだかいいことでもしたような気持ちになれたものでした。

 この場合のペロの例に限らず、ペット、とくにイヌ、ネコの人間との距離の取り方には、何とも絶妙なものがあるなと思います。
 可愛がってやれば、可愛がってもらったと思うのか上手に甘えてきますし、こちらが落ち込んでいたりすると擦り寄ってきてくれることもありますね。人間には時々KYな人(←死語?)がいますが、イヌ、ネコは人間よりも数倍空気を読む力には長けていると思われます。そう云えば、KYなイヌ、ネコの話は聞いたことがありません。

 それにしても、松本零士はいい話を作ってくれたものです。鉄郎の言葉ではないですが、私のような飼い主失格人間でも、いくらか心がやすまります。
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