mixiユーザー(id:5755958)

2015年09月16日19:16

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「あの日のように抱きしめて」

ドイツ映画です。
舞台は1945年、ドイツ敗戦直後のベルリン。
ユダヤ人声楽家のネリーはナチスの強制収容所から奇跡的に生き残ったものの、顔に大きな傷を負い、顏の修復手術受けて、元の顏にしてもらいます。
ネリーは夫ジョニーを探し出そうと奔走し、ついに再会を果たしますが、夫は妻は死んだと思いこんでいて、彼女が自分の妻であることに気づきません。
それどころか、収容所で亡くなった妻に似ているから、妻になりすまして遺産をせしめようと彼女に持ちかけます。

夫は自分を愛していたのか、それともナチスに密告し、自分を裏切ったのかを知るため、ネリーは彼の提案を受け入れることにします。
妻のメモの筆跡を見せられて練習させられ、メイク、髪の色、髪型も真似させられます。

ラストの、妻が曲名を伝え、夫がピアノを弾き、妻が歌うSpeak Low ♪場面がよかったです。ナチス政権の被害者で亡命作曲家クルト・ヴァイルの名曲だそうです。
少しイライラさせられたけれど、ネリーの決断に拍手です。原題は「フェニックス不死鳥」、納得です。

多くの命を奪ったホロコーストという事実、それが一人の女性に与えた傷、夫を信じたいという心情を繊細に描いています。 しかし夫が気づかないという不自然さは否めないので、共感、感動はイマイチでした。
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