「あいち国際女性映画祭」で見た日本初公開のフィリピン映画です。
マロロスはフィリピン・ルソン島中部のブラカン州の州都です。
フィリピンは、スペイン、アメリカ、日本の支配を受け、支配国が変わるたびに公用語が替わり、歴史に翻弄された国です。
そんな歴史の中で、スペイン統治下の1888 年にスペイン語夜間学校開設を求めて立ち上がったマロロスの女性たちを描いた映画です。
1888 年当時、フィリピンでは、スペイン語を知らなければ、世界の情勢を知ることはできず、一般の女性たちにはその機会が与えられていませんでした。そういう女性のために、留学などで知識を得た上流階級の女性たちが始めたのが、この運動でした。
学校はわずか4カ月で閉校させられてしまいますが、彼女たちその後も活動を続けます。知識階級の目覚めが、貧困に苦しむ人々の共感を呼び、解放運動の高揚へと導いたのです。
初めて見た19 世紀末から20世紀初頭にかけてのフィリピンの上流階級女性の優雅な衣装がステキでした。
そして主演女優さんがとっても美人で魅力的でした。
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