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2015年07月10日21:34

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ウイグル人を保護できないタイを一方的に責めないでほしい

タイの暫定政権が中国から逃げてきたウイグル人100人を送り返したとして日本の各メディアが報道している。

昨日はトルコでそれに抗議するイスラム教徒がタイ総領事館を襲撃した。

自分は中国のウイグル弾圧に対し反対するものであり、中国は非難されるべきだとは思うが、だからといってウイグル難民を受け入れないタイを非難するのはどうだろう。

タイ人のこれらの心理を理解するにはある程度の知識が要る。

これらを完全に理解するには14世紀からのアユタヤ王朝とパタニ王国を理解する必要があるがそれを説明すると長くなるので割愛する、今は同じタイである。

※ちなみに1630年、当時のパタニ王国ラジャウング女王がアユタヤ王朝に反旗を翻したとき、タイ派遣軍指揮官に任命されたのが山田長政である。

現在これらはタイ深南部におけるイスラムテロの頻発となって現れているが、これらはいまだにタイ社会に暗い影をおとしている。

その意図はどうあれ、無差別テロは許されるものではない。

イスラム原理主義によって僧が虐殺され、女性や子供までが巻き添えになるそれは筆舌につくせない惨禍を巻き起こしている。

それを阻止しようとしているタイ陸軍はまさにその標的になっている。

(われわれ外国人旅行者は自分たちの代わりに血を流してくれる若い子らに感謝をすべきだろう。)

タイ政府もこうした事態を深刻に受け止め南部三県に対して手厚いインフラ整備や福祉拡充などを行っているがそれにしてもいまだにテロを根絶するまでにはいたっていない。

要するにタイはずっとイスラム原理主義によってテロに苛まれている。

そんな国がはたしてイスラム難民を無差別に受け入れられるだろうか。

過去にも言ったがタイは難民協定に批准していない国である。

たとえばそれでも難民を受け入れればどうなるかフランスを見てみるといい。

過去フランス政府はこういった難民を受け入れ無料で教育を施すなど手厚く保護してきたがそれでもシャルリーエブドの事件など、フランス社会にとけこめないイスラム難民の子らがイスラム原理主義に傾倒しテロを起こしている。

こういった難しい現実を見ずして国際社会がタイ政府のみを

「非人道的だ」

と非難するのは違和感を覚える。

トルコでイスラム教徒がタイ総領事館を襲撃するのにいたっては論外で、なぜ中国大使館ではなくタイ総領事館なのか理解に困るほどだ。

日本人とってイスラム原理主義など遠い世界のことに思えるかもしれないが、われわれこそはタイ人の気持ちを斟酌するべきである。

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