ふと昔の雑誌をみていたらキカイダーのメイキング写真、初期のJACの写真が出てきた。
感動したのでUPしてみる。
写真をみてわかると思うけれどピンクタイガーに大葉先生が入っている。
(キカイダーは金田治氏)
70年代の特撮はCGなどなく、すべて役者さんの体当たりで作られた。
今のようにポッと出のアイドルではない、たたきあげの役者さんたちである。
キカイダーのアクションシーンはJACが担当した。
個人的に思うけれど、JACによるキカイダーのアクションはどんな特撮よりも難度が高かった。
サイドマシンがギルの戦闘員に突っ込むシーンがあるが、スピンターンするサイドマシンから戦闘員がバック転で逃げている。
これはちょっとでもアクセル操作を間違えると大事故が起きるスレスレのアクションである。
しかしそんなシーンだからこそ迫力がある。
銀次郎は子供心にTV画面へ釘付けになった。
またストーリーも重厚なテーマがあったように思う。
キカイダーだけでなくて、この時代の特撮ヒーローがもっていたメッセージはなんだったろう。
自己犠牲の精神にほかならないと思う。
当時のヒーローたちはすべて「不完全」だった。
どこかに欠点をもち、悩みがあって、いつも苦しんでいた。
そんなヒーローたちだからこそ自分の命でしか大切なものを守れなかったんだろう。
そういった重いテーマは、こうやって苦労してたたきあげた役者さんしか表現できないと自分は思う。
銀次郎の場合とくに印象的だったのは大葉さんだった。
後に大葉さんは後にデンジブルーを演じるようになるがいまだに覚えている台詞がある。
「強い奴だけが生き残るんだ!」と反論する少年に、
デンジブルーこと青梅大五郎がしかる。
「それじゃベーダーと同じじゃないか!」
「人間は違うぞ。・・強い者は弱い者を守ってやらなきゃ、男の子は女の子を守ってやらなきゃ。それが人間だ!」
デンジマンからもう30年以上たつが、いまだに自分はこの台詞えている。
そしてこれはデンジブルーではなくて、大葉健二さん本人の言葉だったと信じている。
写真3はキカイダーと石ノ森先生
ログインしてコメントを確認・投稿する