世紀のヘンタイアーティスト・フレディマーキュリー
自分がフレディマーキュリーの歌声をはじめて聞いたのは中学2年生のころだった。
今では世界的に有名な彼の所属すQueen、彼らのメロディは一度聞いたら忘れられないようなリズム感を残す、それが特徴だ。
まだ子供であった自分でさえ気づいたらクイーンの歌を歌っていた。
自分は中学校の音楽授業などは退屈で、ほぼ出席しなかったが、その代わりクイーンなんか聞いていた。
今でも思う。
中学の子供らが音楽の授業に興味を示さないのは音楽が子供にしょーもないからだ。
魔王なんかああいうのは大人になってやらせてもいい、そのかわり子供が聴きたい曲を聴かせてそれを材料にすればいいのだ。
小学生には、仮面ライダー、アンパンマン、中学生だったらはやりの洋楽、それでいい。
ともあれフレディマーキュリー、彼の曲はともかく、その姿を見たのは街を歩いているとき、彼のプロモーションビデオを見たときだ。
「・・立派なヘンタイじゃないか!」
おじさんがアイシャドーを塗り、胸毛を見せながら腰を振り振り歌っている。
15歳の自分はともかくそう考えた。
あれから30年たった今。
今でも聴いているバンドの曲と言えばこのクイーンしかない。
音楽には流行がある。
しかし、最新のものが必ずしも最高ではない。
それを教えてくれたのはこのクイーンじゃないだろうか。
フレディのことを少し調べてみると、彼自身もとても興味深い人物であることがわかった。
45歳で夭折したものの、その半生は光芒を放っていた。
性格的には乱交パーティを開くなど奔放そのものだった。
彼やクイーンのメンバーは周囲の言にもあまり耳をかさなかったらしい。
一時はアパルトヘイト全盛の南アフリカでコンサートを開くなどして全世界から非難されることもあった
しかし彼らは
「バンドは政治ではない。俺たちの音楽を聴きたい人のためなら、どこでも演奏する」
と反発、そのあとクイーンは、その得た収益の一部を、聴覚・視覚障害者のための学校へ寄付した
筋のとおったやり方だ。自分はこれでいいと思う。
バイセクシュアルであった彼は、後にHIVを発症、45歳で死亡した。
死後は彼の遺言によって、莫大な寄付がエイズ基金に寄せられた。
そういえばつい先日、アメリカ議会で同姓結婚が可決された。
彼もおそらく喜んでいるだろう、そして言っているに違いない
「・・・人生ってなあこうやって生きるんだぜ!」
彼ほどかっこいいヘンタイもいない。
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