ノコギリを引いたり、ヤスリ掛けをするときは、
駐車場まで出かけて、やることにしている。
ともかくひどいほこりがたつのだ。
だから作業工程は、
常にお天気との相談になる。
昨日も1時間ほどかけて、
カシラに塗った下地材にヤスリを掛けた。
部屋に帰ったらかみさんが、
手招きをして「こっちへ来い」とせかしている。
行ってみると、アゲハが羽化したばかりだった。
もうすでに30分ほど経ったらしく、
翅はほとんど伸び切っていたが、
まだ乾いてはいないのか、
翅を閉じたり広げたりして
それから1時間ほどして、よたよたと飛び立っていった。
その様子を、じっと二人、見届けていた。
暇と言うより
飛び立つ瞬間を見届けたい気持ちの方が、強かった。
嬉しいものなのだ。
あと6匹、幼虫がいる。
幼虫からさなぎになる時、
真っ黒な液体を排泄する。
昆虫に詳しい人によると、
幼虫が糸を吐いて木に留まった姿と
羽化する前のさなぎとは、大きく姿を変えていて、
実は一旦幼虫の中で中のものがドロドロになって
それからさなぎに形成されるのだそうだ。
だからフンはすべて排泄されるのだと。
破壊から創造
美しいものを創るには
破壊が必要
と言うことなのか。
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