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2015年06月12日22:42

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戻ってきた

わが最寄駅は、震災のすぐ後に新しい駅舎が出来たたところ。

古い駅舎は素朴で、私は好きだった。
そこに毎年ツバメが巣を作っていた。
5年ほど前に取り壊された時、ツバメはどうするのかとても気になった。

ここ数年、近所の結構広い庭を持った屋敷がどんどん壊され、
細かく区分けされて、密集された住宅が増えている。
それに伴って、我が家の周りを飛ぶツバメも、かなり減ってきた。
ツバメだけではない。
我が家に飛び込んできたこともある鶯は、
鳴き声すら今年は聞けなかった。

閑話休題
狭っ苦しい住宅が増えるにつれて
実はゴミの投げ捨てが増えた。
ベンツが止まっているその向かいの空き地が、
ゴミだらけなのである。
その家が捨てたとは思えない。
この地域なのだろう。
相当心に無理をしているのだろうか。

今日2階にある改札口を過ぎて階段を降りようとしたとき
目の前の手すりにツバメが留まっていた。
私は思わず喜びの声を上げ、かみさんを呼び止めた。
残念なことに、私の前を通り過ぎる人々は、
ツバメに眼もくれない。

外に出ると、あった! ツバメの巣が!!
駅員さんは心得たもので、
ちゃんとフンが落ちないようにダンボールでフン受けを作っていた。

ツバメが来る家は繁栄するという。
小公子だったか、ルビーを届けるのはツバメだ。
日本に飛来する数自体、相当に減っているらしい。
ツバメが、人が自然と向き合うきっかけになればと願っている。
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