わが最寄駅は、震災のすぐ後に新しい駅舎が出来たたところ。
古い駅舎は素朴で、私は好きだった。
そこに毎年ツバメが巣を作っていた。
5年ほど前に取り壊された時、ツバメはどうするのかとても気になった。
ここ数年、近所の結構広い庭を持った屋敷がどんどん壊され、
細かく区分けされて、密集された住宅が増えている。
それに伴って、我が家の周りを飛ぶツバメも、かなり減ってきた。
ツバメだけではない。
我が家に飛び込んできたこともある鶯は、
鳴き声すら今年は聞けなかった。
閑話休題
狭っ苦しい住宅が増えるにつれて
実はゴミの投げ捨てが増えた。
ベンツが止まっているその向かいの空き地が、
ゴミだらけなのである。
その家が捨てたとは思えない。
この地域なのだろう。
相当心に無理をしているのだろうか。
今日2階にある改札口を過ぎて階段を降りようとしたとき
目の前の手すりにツバメが留まっていた。
私は思わず喜びの声を上げ、かみさんを呼び止めた。
残念なことに、私の前を通り過ぎる人々は、
ツバメに眼もくれない。
外に出ると、あった! ツバメの巣が!!
駅員さんは心得たもので、
ちゃんとフンが落ちないようにダンボールでフン受けを作っていた。
ツバメが来る家は繁栄するという。
小公子だったか、ルビーを届けるのはツバメだ。
日本に飛来する数自体、相当に減っているらしい。
ツバメが、人が自然と向き合うきっかけになればと願っている。
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