ヴァーナー・ヴィンジ「レインボーズ・エンド」上下 創元SF文庫
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発端はサッカーの試合で流れたCMだった。
そこから人間をマインド・コントロールする細菌兵器開発の可能性を察知したEU諜報局は、これを阻止するため正体不明のハッカー、“ウサギ”を雇い、サンディエゴのバイオ研究所を一時的にのっとる作戦に出た。
ネットワークとウェアラブル・コンピューティングが築き上げる近未来社会を描破する、ローカス賞・ヒューゴー賞受賞の大作。
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ヴァーナー・ヴィンジの長編SF小説です。近未来の世界。
人間をマインド・コントロールする細菌兵器をめぐりEU諜報局はハッカー”ウサギ”を雇いサンディエゴのバイオ研究所をのっとろうとします。
主人公ロバートらはその作戦に巻き込まれていきます。
アルツハイマーの特効薬で回復した老人ロバートは家族や友人とその作戦の騒動に立ち向かいます。
ネットワークとウェアラブル・コンピューティングの発達した近未来描写はさすがでした。
ジョン・スコルジー「老人と宇宙」ハヤカワ文庫SF
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ジョン・ペリーは75歳の誕生日にいまは亡き妻の墓参りをしてから軍隊に入った。
しかも、地球には二度と戻れないという条件で、75歳以上の男女の入隊しか認めないコロニー防衛軍に。
銀河の各惑星に植民をはじめた人類を守るためにコロニー防衛軍は、姿形も考え方も全く異質なエイリアンたちと熾烈な戦争を続けている。
老人ばかりを入隊させる防衛軍でのジョンの波瀾万丈の冒険を描いた『宇宙の戦士』の21世紀版登場!
2006年ジョン・W・キャンベル賞受賞作。
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ジョン・スコルジーのミリタリーSFです。
21世紀版「宇宙の戦士」という触れ込みですが、確かに面白いです。
75才以上にならないと入隊できない宇宙軍に入隊した主人公は訓練を受け、熾烈な戦闘に立ち向かっていきます。
入隊して明らかになる波瀾万丈の展開が読ませますね。
続編も出ています。面白かったので続編も読もうと思います。
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