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2015年05月24日02:05

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中年にも何かが起こったのよ

以前に「少女に何が起こったか」というタイトルの日記で何度か書いた
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1930832566&owner_id=6231411

僕の勤め先の得意先に当たる会社での騒動だが
自分自身の会社でも他人事では無くなって来たので
ここのところ沈黙していたのであるが
あらゆる意味で他人事ではない。

それは自分自身が当事者になる事も
他人に大きく迷惑を掛ける事も可能性としては
常にあると云う事をどれだけの人が自覚しているかと
言う事である。

僕は、それをどれだけ言っても分かって貰えない同僚が
傍に居て胸が張り裂けそうなのである。
実際に張り裂けるわけではないけれども。

メンタルヘルス上の問題は実に厄介で奥深い問題だと云う事を
もっと多くの人に共有して貰いたくて
以前も書いて居たのであるけれども。

僕の元上司で、現在同格になる先輩A氏は52歳。
52歳と云うと老けたオッサンを想像するかもしれないが
体格は立派で身長は180センチ、体重も100キロの大男である。
しかも、顔立ちはハンサムで髪の毛も黒々としているので
教えなければ40歳過ぎと言われても信じてしまうだろう。
この男がつい数カ月前、
うつ病を発症して会社に出られない状態になってしまったのだ。

このA氏の異動が決まった時、
会社の人事権がある人に対して僕は文句を言った。
勿論、人事権を行使した事に対してではない。
A氏の処遇に対して、
余りにも配慮が足りないのではないか?という点についてである。
これに関してはその人も認めた上で
色々な状況を鑑みて仕方無く決めた人事だと云う事と
「本人は乗り気である」という言葉で一旦は退いた。

実はA氏は昨年の異動で5年間で4度目の人事異動だったからである。

職人集団だった別の部署から僕の居る営業部署に来たのが5年前。
但し、その時は僕は名古屋に居た。
正直、人物的評判が悪いA氏が僕の部署の中間管理職が務まるとは
全く思って居なかったが
その当時の上司や先輩が全力でバックアップする、という謳い文句で
我が部署始まって以来の珍異動はスタートしたのである。

因みに営業職だが、かなり広い範囲のルートセールスを
果てしなく繰り返すと云う商売で
はっきり言って経験が最も重要と言っても過言ではない仕事である。
経験が無い者も「才能」でクリアできなくもないが
経験値の序列を破っているケースは今までも殆ど見た事が無い。
寧ろ、向いて居ない人がいつまでも同じ仕事をしていると云う事はあっても
新しく来た人が逆転すると云う事はまず無いのである。

だが、彼は元居た職人部署でもそこそこの評価がある仕事ぶりで
中間管理職までは昇格していたのである。
それなりに期待しても間違いではなかったのだが。。。

蓋を開けてみれば彼は
「人物的評判」通り、彼は早合点のオンパレードで
軽率に問題行動を繰り返し
挙句の果てに派手な経費の無駄遣いと
女性問題を連発したため、早々に先輩たちに見放されたのである。
これが最初の不幸である。

それでも彼の擁護者は居た筈だったが
A氏にとっての年上の頼れる上司たちが次々と排斥され
僕や僕のすぐ上の先輩たちが昇格して
A氏の上司や同格に配置されると、
今度は「無能管理職」のレッテルが張られ
大バッシングを受ける事になるのである。

「それはないだろう。他部署から引き受けといて」
僕だけ良い格好するわけではないが
来て直ぐに、僕たちの仕事に染まれるほど
シンプルでも簡単でもないのであり
バッシングする連中も
仕事があまり出来ないような連中ばかりであったから
窘めるつもりで言ったのである。


僕はA氏の部下として名古屋から配属されたが
彼の無能ぶりに対しては、逆に指導者となって色々教えて居た。
3年経っても新入社員より仕事が分かって居ない。
仕方無いのだ。職人だった人ほど営業的感覚は持ちにくいのである。

まぁ、細かい話は置いておくとして
その彼がどういう経緯かは分からないが
新しく来た大ボスに覚えが悪かった事もあり
突然、東京の営業部署に異動になったのが2年前の春。

A氏騒動は僅かに3年で幕を下ろしたかに見えたのだが。。。

東京の営業部署でも数々のポカを犯した彼は
僅かに1年後、大阪に強制送還されてしまう。
勿論、「大阪がアナタを必要としてる」という分かりやすい嘘を
人事部に言われて、本人は残念そうに大阪に戻って来たのであるが
実際は、東京に「お払い箱」にされたのであり
それが証拠に3年目の女の子と25年目の管理職の1対1の
交換人事だったのである。

A氏騒動第2章の始まりである。

彼は、東京での経験値アップもさほど感じられなかった。
相変わらずの状態ではあったが
特技も得意分野もあった。
ただ苦手なのが売上を伸ばす事である。
そして、人望が薄いのである。

暫くすると、かなり優秀な部下が彼の下に就く事になった。
これが第二の悲劇の始まりである。
この優秀な部下たちが「Aさんにはついていけない」と
バッシングからボイコットを始めるのである。

ここで彼は更に精神的に追いやられていくのである。
「彼らの言う事を気にしてはいけませんよ」
僕はA氏の相談相手として最初の内は色々と助言もしていたのだが
逆にA氏の部下の相談相手にもなっていたので
態度を決めるのに苦労したのである。

部下たちにしてみれば
明らかに仕事で劣る上司の言う事なんて参考にならない、
しかも決めた事に対しても本人が守れないと来れば
指令系統がおかしくなってしまう。
「何とかしてくれ」と
隣りのチームの下流管理職である僕のところに泣きついて来るのは
当然の流れだったのである。

会社に来る度に「嫌な空気が流れて居るな」と
感じるようになっていたある日、
また人事当局から軽い打診があったのだ。

「大丈夫なの?Aさん」

これが意味するところは、帰って来てから順調に働いているのか?
という質問でもあり、次の異動予定者に名前が挙がっているが
異動させるに耐えられるのか?という打診でもあった。

この時もはっきり言ってやりましたよ
「営業としてはまだまだだけど、本人はまんざらでもない。
だけど、今度異動したら5年で4回になる。
何かあったら、仕方無いでは済まないよ」

そして、本当に異動が内示され。。。
前段の僕の文句。

新しい勤務先は九州だったのだが
僅か2ヵ月半で不眠を訴え始め
しばらくすると「うつ病」の診断が下ったのである。
実はしばらく休養した後に
再び大阪に休職中に戻り異動し、
この春から僕の職場の「お手伝い」としてリハビリ中なのである。

僕の職場に居る人間は
ほぼ全員が彼の部下であり後輩であった人間ばかり。
彼の「無能」批判をした者も残っている。

僕が心を痛めているのは
そんなところでリハビリしなければならないと云う事と
他人事のように「あの無能」と未だに思っている人間が
何人も居るという事実である。

「お前が同じような目に遭った時に、そういう風に言われるとどうだ?」
と僕は強く窘めるのだが
当のA氏は仕事が出来ていたころと同じように
先輩上司風を吹かせて
「よう!」
と威勢良く声を出し、剰え指導や指示までしてしまうのである。

反発している連中は
「仕事に耐えられず、鬱になっちゃったくせに
偉そうに(前線で働いている人間に)物言うなよ」
という、これまた当たり前の反発を感じているのである。



僕がA氏に対してやんわりと
「リハビリが終わって、正式に配属されるまでは
外からの電話もなるべく取らないように」
と云うと、言葉の意味を汲み取ったのか、しょんぼりしてしまったが
別の上司が
「電話くらい、良いよ。他の社員が電話を取らない事にまた反発するから」
と話をひっくり返してしまった。
リハビリ中は仕事量が極端に制限されるので
本人は暇で仕方なかったのか、嬉々として電話を取るのだが
その内に元気なころの得意先の人間からの電話を取ってしまい
雑談まで始める始末なのである。

「俺は。。。もう大丈夫だ」

彼はそう言いたいようだが
産業医の判断は違う。
「状態は決して良いわけではありません。
すぐに復帰は無理でしょう」

それが現実だ。
産業医の診断が必ず正しいとも言わないが

僕は、心無い人と能力の適性が合わない人と
一緒に働いて行くための環境はどう作ったらいいのか
悩ましいのである。
そもそも、売上が著しく悪化している部署なので
新しく管理職を引き受けるわけにもいかないのだが
彼がウチの部署でしか働けないとなったら
彼の人件費分の人材をどこかに放出させられてしまうのが
目に見えている。

会社はリハビリ施設ではない、と前にも言ったが
このまま改善の兆しが見当たらない場合は
外部にも彼の働ける職場を求めていかねばならないのだ。

この件についてはまた、別の機会に続きを書こうと思う。
真剣に悩んでいる事の一つである。
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